10・8全国集会招請状

 10・8全国集会招請状 三里塚芝山連合空港反対同盟

■全国の闘う仲間のみなさん。自民党新政権が憲法改悪を頂点とする大反動を一気に進めようとするなか、三里塚は暫定滑走路北延伸をめぐる決戦に突入しました。政府・国交省とNAA(成田空港会社)はこの九月中にも、延伸計画の認可と着工を強行する構えです。反対同盟はきたる十月八日、全国総決起集会を開催します。農地取り上げに抵抗する四十年の闘いを支えてくださった皆さんの、格段の取り組みを訴えるものです。
■政府の「三里塚潰し」はむき出しです。NAA黒野社長は、北延伸の「〇九年完成」は絶対だと公言し、さる七月、「への字」誘導路に食い込んだ天神峰地区・市東孝雄さんの農地を、あろうことか農地法を違法に使って取り上げようとする申請を千葉県知事に出しました。四十年の闘いで土地収用法が失効した農地を、法の理(ことわり)をねじ曲げてて取り上げようというのです。またNAAは東峰区住民との再三の約束をやぶり、住民たちが戦後開拓以来の入り会いの権利を持つ東峰の森を一方的に伐採し、大型機用の誘導路を新設すると通告しました。何がなんでも農家上空四十メートルにジャンボ機を飛ばし、反対農家を叩きだそうという攻撃です。
■これらは明白な国家犯罪です。農家の上空四十メートルにジェット機を飛ばす。大勢の私服警官が農家を二十四時間監視して威圧する。鉄のフェンスで村を覆ってしまう。あげくに無法きわまる農地収用に手を付ける。そして空港北部の騒音下で地区を割って移転を強要する。政府が「いかなる状況においても強制的手段は使わない」(九一年)と公式に確約し、「過去のいきさつを謝罪」したのは何だったか。その結末が、およそ憲法が保障する基本的人権さえも踏みにじる国家犯罪なのです。私たちは今こそ、地元住民や全国の労働者・学生・市民の力を合わせ、この暫定滑走路「北延伸」の無法を世に問い、政府のもくろみを挫折に追い込む決意です。
■三里塚現地の無法は改憲の先取りです。改憲の目的は戦争のできる国家体制づくりです。それは三里塚のような人民の抵抗運動を二度と許さない攻撃です。小泉政権を引き継ぐ安倍・自民党新体制は、子どもたちに「愛国心」を法律で強制する教育基本法改悪、改憲に反対する運動自体を禁止する「国民投票法案」、人の心を罰する「共謀罪」新設などを、この秋の臨時国会で一気に押し通す構えです。小泉政権以来の「構造改革」で、ごく一握りの大富豪が生まれ、圧倒的多数の働く者が、働いても働いても報われない社会に変ぼうしています。年間三万人が自殺に追い込まれる社会。「日本に農業はいらない」(日本経団連)と公言する農民切り捨て。これが「構造改革」の正体です。労働者と農民の闘いの指針は鮮明です。
■三里塚は政府の「国策」を四十年間阻んできました。現在もなお軍事空港の完成を阻み続けています。農民と労働者の正義が国家の論理を打ち負かしてきた。それが三里塚闘争です。改憲が通れば国防は「国民の義務」となります。反戦運動は「犯罪」となります。お上に逆らうこと自体が犯罪になる。それが改憲です。いまこそ三里塚の真価が発揮される時です。四十年の闘いで培った労働者と農民の連帯こそ、新しい社会を築く礎です。改憲を阻止するために、三里塚闘争は何としても勝ち抜かなければならない。北延伸阻止決戦の行方は、すべての労働者人民の未来と一体です。
■全人民の砦=三里塚を、北延伸阻止と改憲阻止の歴史的闘いのなかで、すべての皆さんとともに守り抜こうではありませんか。十・八全国集会には、青年労働者・学生諸君を先頭に多くの皆さんが三里塚現地に大挙して参加されることを心から訴えます。
 二〇〇六年九月五日

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暫定滑走路「北延伸」阻止/憲法改悪絶対反対
市東さんの農地を守ろう

 10・8全国総決起集会
【日時】10月8日(日)正午
【場所】成田市東峰・反対同盟所有地
《主催》三里塚芝山連合空港反対同盟
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060908集会会場地図
【10・8会場への行き方】成田駅からタクシーで「東峰十字路」まで2000円。車は成田インターからR295→日航ホテル→小見川県道→東峰十字路


 

  

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