●「大地の乱・空港反対闘争40年を語る」――北原事務局長、法政大学祭で講演

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若い学生の前でユーモアも交えながら熱弁をふるう北原事務局長

■北原鉱治事務局長が11月24日、法政大学祭で講演しました。20年ぶりぐらいではないか、とのことでした。富士見坂校舎の504号教室。富士見坂校舎というのは、市谷校舎の中で一番逓信病院寄りに位置しています。校舎の入り口には処分学生に対する「立ち入り禁止」の看板が貼ってありました(写真)。教室の中にも「最近授業の前あるいは授業中に、演説などを行う例が報告されていますが、これは業務妨害です。大学は厳正に対処します。そういうことがあったら報告して下さい」うんぬんという、クラス討論を妨害する掲示がありました。「なるほどこれが最近の反動化した法政大学か」と思わせる内容でした。

■集まった学生は20人弱。最初に「大地の乱」の歴史編と現代編を上映。北原事務局長の話が始まりました。40年を30分で語れというのは大変な注文。概略を話した後、一番盛り上がったのは、今回の市東孝雄さんへの耕作権取り上げ問題。北原さんが「市東君は1億8千万円の補償金を拒否して、1本100円の大根を作ることに生きがいを求めている。代償を求めない三里塚精神とは何かを良く考えて欲しいと思います」。話は、裏切って移転して行った者のその後の顛末やいかに、の話になりました。
■「裏切っていった連中は、何故かみんな早死にするんですよ。別に私が呪っているわけじゃないだけど」(笑い)と事務局長が話すと、参加した学生から「やっぱり人としての真実というか生きがいを失うと抜け殻になっちゃうんですね」との意見が出されて一同納得していました。

■織田陽介全学連委員長も参加し、韓国に訪問してむこうの学生と交流した様子を報告してくれました。「11月3日に三里塚を訪問した学生がいましたよね。文化宣伝隊の丹風(タンプン)の人たち。彼らの口をついて今でも出てくるのが三里塚、三里塚ですごく感激していました。それと非正規雇用の労働者で解雇撤回闘争を闘っている人たちがいるんですが、もう3年も門前でテントを張って闘っている。そのスローガンが面白かった。『3年じゃへこたれない、30年闘うぞ』という風にしようとしたんだけど、今回日本の話が伝わって、全金本山は34年、三里塚40年闘っているので『30年じゃなく40年にスローガンを変えようか』という話が出ているということでした」
■3時半からお酒と簡単なおつまみもでて「交流会」に。教育基本法改悪反対の国会前闘争で知り合ったという明治大学の学生も参加しました。三里塚の話は初めてとか。「大分県の出身なんですけど日出生台の自衛隊演習場問題に関心を持っていました。三里塚の話を聞いて驚きました。勉強したいと思います」と答えてくれました。


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■最後に事務局長は「3月14日の法政大学の弾圧は絶対に許せない。これは戦争の道を許すか否かの問題だと思います。私は若い君たちに希望を託している。三里塚はそのためにどんな協力も惜しまない。闘いの輪を広げて下さい」とアピールしました。

  

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