――騒音下、北部地域に第６回目のビラまき開始
11月18日から、騒音下北部地域へのビラまきが始まりました。今年７月以来第６回目です。
騒音下では９月５日、移転地域に入るかどうかの線引き交渉が「決着」させられました。
１５０戸の移転希望に対して、千葉県と空港会社は89戸しか認めませんでした。線引きの中に組み入れられた住民にも外された住民にも笑顔はありません。
移転が認められた住民がも不安だらけです。移転交渉は個別に行われます。農業をつづけようと思えば通勤農業になりますし、作業小屋を新たに建てる金額が補償されるのかどうか、一本一本の立ち木について補償の範囲に入るのか、戸別交渉では県や空港会社に押し切られてしまうのではないか、そもそも部落から離れて暮らしていけるのか等々問題は山積みです。
移転希望を拒まれた住民はもちろん怒っています。補償要求は結局あてにできない「地域振興策」なるものにすり替えられました。
分断されて残された部落の住民には、騒音地獄がふりかかることに加えて、多数が移転した中で、墓や神社を守れるのか、昔からのしきたりを継続できるのか、祭りはつづけられるのか、そもそも集落の協力が不可欠な農業自体に問題はないのか……。
「線引き」後も不満と怒りがうずまいています。
こうした中で「暫定滑走路は３０００�辰鬚瓩兇靴燭ぁ廚箸い�黒野社長の暴言がなされたのです。黒野社長は２年前、北延伸を言い出したとき、「北には伸ばさないといっていたのに話が違う」という北部住民の抗議に対して「計画通り滑走路を造れるようになったら北に伸ばした分は元に戻します」と約束していたのです。
「３０００�叩徃�言は「仮に南に伸ばすことができても、北側に延伸した部分もそのまま滑走路として使う」という意味です。これでは前記の約束をホゴにすることになります。
また、成田クリーンパークの埋め立てによって、北部地域の地下水が汚染される危険性が新たに判明しました。クリーンパークのある十余三地区の地下水脈はすべて利根川にむかっていて、騒音下である久住地区全体の地下水が汚染されるかもしれないのです。
反対同盟はこれからも北部住民と団結して北延伸を阻止するまで闘います。
〒286-0111 （連絡先） 事務局長・北原鉱治 成田市三里塚115