●NAAの「明け渡し」提訴、無法の限り

――市東さん耕作地で初弁論・地裁傍聴のお願い

 空港会社が耕作権解約の申請対象から漏らした反対同盟・市東さんの畑について、空港会社がまったく不当にも「明け渡し」を求めて提訴した民事訴訟の第1回口頭弁論が、12月18日午後1時30分から千葉地裁で行われます。
 市東さんの耕作権を守る闘いの大切な初戦です。多くの方々の傍聴を呼びかけます。
 空港会社の提訴は市東さんの耕作地をこの期に及んで「不法占拠」と言いなして「明け渡し」を求めるもので、無法の限りです。この農地は市東孝雄さんの父・東市さんが戦後、賃借契約してからも56年間何の問題もなく耕し続けた農地で、民法上も163条「所有権以外の財産権の時効取得」(10年で完成)によって賃借権が成立している農地です。
空港会社は自ら犯した「畑の位置の錯誤(間違い)」と「申請漏れ」の大失策をとりもどすために、「提訴による明け渡し」という強制手段に訴えてきたのです。
 市東さんは「不法耕作なんてふざけている。あそこの畑はじいさんから3代90年も耕し続けた土地だ。絶対に渡さない」と怒りをあらわにしています。
 この裁判の開始は、市東さんの耕作権をめぐる一連の大裁判の始まりです。市東さんは現在、知事の耕作権解約決定に対する行政不服審査を行っており、その結果によって「知事の耕作権解約決定の取り消し」を求める行政訴訟を提起します。一方、空港会社の側も約1年後、「解約決定」がすでにおりた市東さんの畑について「明け渡し」訴訟に出てくるでしょう。こうした一連の法廷闘争の幕開けがこの裁判です。
 多くの皆さんが傍聴闘争に参加して下さることを願います。

市東さんの耕作権裁判 第1回口頭弁論
 【日時】12月18日(月)午後1時30分
 【法廷】千葉地裁仮庁舎 第405号法廷

  

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