●シートは破れ毒物がもれていた!

――「覆土による閉鎖」の決定を市は撤回せよ

成田市役所前でビラまき
12月27日朝、成田市役所前でビラまきをおこないました

 12月20日、成田市は成田クリーンパークを空港用地に転用する問題で、「覆土(土をかぶせる)」による閉鎖方針を明らかにしました。これは地域住民の生命と健康を危険にさらすものです。反対同盟は決定に抗議するとともに、白紙撤回を求めます。
 クリーンパークに埋まっている焼却灰にはダイオキシンが大量に含まれています。このことは市の環境部も認めました。万が一にもこのダイオキシンが漏れ出せば、成田市十余三、小泉、天神峰、東峰地区などの地下水が汚染されて、住民の生命と健康が脅かされます。


住民の健康より北延伸の開業

遮水シート

遮水シートはこのようなものです

 ところが今回市が明らかにした「成田クリーンパークの対応策について」では、この「有害物が漏れ出している可能性」が実際に確認されたのです。同報告では「塩化物イオン濃度と電気伝導率」が「自然環境よりも大きな値となっている」と認め、「地下水の水質に影響を与えている可能性がある」と明記しています(9ページ)。  「電気伝導率の上昇が毒物の漏出を示す」ことは、処分場問題の常識です。東京多摩地区の日の出処分場廃止問題で焦点になったのもこの値でした。つまり、1989年に開業したクリーンパークは老朽化しており、遮水用のゴムシートが破れているということなのです。  このように毒物漏出の危険を確認しながら、市とNAAは「毒物の全量撤去」ではなく「覆土による閉鎖」決定を下したのです。とんでもない住民無視です。空港用地に転用された後、仮に地下水の汚染が確認された場合、掘り返して毒物を撤去することなどできません。NAAにとって滑走路の運用を止める気などさらさらないからです。
12月27日にまいたビラ(pdfファイル111KB)
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 クリーンパーク問題の出発点は、空港会社が理不尽な暫定滑走路北延伸のためにクリーンパーク閉鎖を要求したからです。市は拒否すべきなのです。「全量撤去」でなく「覆土」にしたのも期間と費用がかかりすぎ、2009年度の北延伸開業に間にあわなくなってしまうからです。すべてが「北延伸」優先なのです。  反対同盟は成田市に「覆土による閉鎖」方針の撤回を求めます。
  

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