●反対同盟の2007年闘争宣言

旗開きで読み上げられた反対同盟の2007年闘争宣言と同時に紹介された民主労総・ソウォンソンさんの新年メッセージを掲載します。

2007年 闘争宣言

闘争宣言を読み上げる鈴木謙太郎さん

闘争宣言を読み上げる
鈴木謙太郎さん

 40年の歳月を超えて、三里塚では決して屈することのない新たな闘いが今まさに始まっている。2007年の今年は、昨年から09年に至る3年間の決戦の節目の年となる。新教基法の強行と改憲、三里塚闘争つぶしに踏み出した安倍政権に対して、反対同盟は敢然と闘争を宣言する。われわれには労農連帯による勝利の確信がみなぎっている。

 昨年9月、国交省と空港会社は、北延伸着工に後先かまわず踏みきった。その暴挙を象徴するものこそ、農地法を悪用した市東孝雄さんの耕作権取り上げ攻撃であり、「東峰の森」破壊策動である。そして成田クリーンパークの違法埋め立てと一坪共有地強奪のための不当提訴である。すべて人権破壊の国家犯罪である。
 だが、われわれの眼前には空港のぶざまな姿が広がっている。北延伸を強行しても役にたたず、欠陥と危険は増幅するばかりである。「3000メートルをめざす」という黒野社長の発言は、北延伸計画の破たんをあらかじめ認めるものである。土地収用法の失効でおいつめられた果ての暴挙は必ず行きづまるであろう。
 戦争と民営化に暴走する安倍政権と闘おう。改憲と核武装、賃下げと増税、福祉切り捨て――戦争への危険な動きは止めどなく、格差は広がるばかりである。新農政とFTA(自由貿易協定)で、農業つぶしが極限にまで進行する。今や人々の我慢は限界を超え、全世界でイラク戦争反対と、アメリカのための自由化・国際化に抗議する動きがわき上がっている。
 動労千葉をはじめとする労働者と農民の連帯、韓・米労働者との交流は、新たな闘いの広がりを確信させた。農地強奪と軍事空港阻止の闘いは、実力抵抗の勝利を真に打ち立てる新たな段階に入った。
 市東孝雄さんの耕作権を守りぬく大運動をまきおこそう。現闘本部裁判支援をさらに大きく育てよう。一坪共有地を守りぬこう。2・19耕作権裁判と2・22現闘本部裁判闘争への決起を呼びかける。「東峰の森」の伐採と、民家上空40メートル飛行を許してはならない。空港北部の廃村化とクリーンパークの違法な埋め立てを阻止しよう。
 三里塚闘争勝利へ、3・25全国集会の大結集を実現しよう。

 2007年1月7日

三里塚芝山連合空港反対同盟

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民主労総・ソウォンソンさんからの新年メッセージ
(ソウォンソンさんは全国公務員労働組合ソウル本部副本部長。昨年11月の日韓交流で三里塚を訪問された一人です)

 2007年の新年、ますます健康で幸あることを願います。
 文字通り2006年は公務員労組にとっては実に多事多難な一年だったのではないかと思います。
 2004年のゼネストの余韻もさめぬ間に政府の過酷な弾圧で事務所は閉鎖され、苦痛はとてつもないものでしたが、われわれの心は暖かです。
 年が明けても政府の弾圧は続くでしょうが、われわれの心は絶対に屈服しないと確信しています。
 韓国のことわざに「袖(そで)振れ合うも多生(たしょう)の縁」という言葉があります。2006年の日本訪問は私に多くの意味を残しました。動労千葉の英雄的な闘いと、三里塚の農民の闘いは、私の心中深くに教訓として残っています。
 新年のささやかな望みとして、韓国−日本の労働者の連帯がさらに強固に実現することを期待します。
 また、民衆が主人公となる世の中が、日本でも韓国でも一日も早く近づくことを期待します。
 新たな年も、健康で幸せな毎日となるよう祈念します。

 2007年1月1日
 全国公務員労働組合 ソウォンソン

  

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