〔第16話〕三里塚にはきっと何かある(投稿)

ボクがひっかいたみたいなズタズタの空港だニャン

(写真はイメージです)

(本文とは関係ありません)

 もうすぐ決戦最中での全国集会が開かれます。現地では、日一日と風景が変わり、生活空間が遮断させられています。東峰十字路から東峰部落を通り、市東さんの家の前を抜けるデモコースは完全にフェンスに囲まれ、初めて参加される方だけでなく良く現地を知っている方も大きな衝撃を受けると思います。でもフェンスに囲まれた曲がりくねった道路は、それだけで空港完成の破綻と焦りを見て取る事ができます。空から見れば、空港を切り裂く亀裂のように見えるはずです。しかし、その傷口に流れる血はそこで生きる農民や同盟の血であることに変わりは無いのです。
 反対同盟は今、連帯を求めて全国を飛び回っています、労働者、学生、市民の皆さん、集会への参加よろしくお願いします。
 衝撃的といえば私が初めて同盟と会った時もそうでした。25年も前になるでしょうか、援農交流会が盛んに行なわれていた頃にその場所で起こった事です。まだ右も左も同盟も良く知らない時期だったので勘弁して欲しいのですが、初めて自分の給料で買った革靴が無いのに気付いて探していると、自分の靴を履いていた人がいました。その人に「おじさん、おじさん、その靴間違ってますよ」と丁寧に言ったつもりでしたが、そのおじさんは、激怒し殴りかかって来ました。
 その殴り方の上手い事、上手い事。まず、腹を蹴り上げます! 自然と顔が前に出るので、そこを狙って顔面パ〜ンチです。僕は倒れながらも「なんて、殴り方が上手いんだ! さすが闘っている人は違うなあ」と感心しながら鼻血を出していました。そこで周りの人がおじさんを止めてくれたのですが、その殴ったおじさんがなんと石橋政次(当時の反対同盟副委員長)でした。
 どういう行き違いだったのか未だにわかりませんが、私を引率して来た人はそれを見て、「あ〜これで三里塚にはもう来ないだろうな」と落胆してしまったほどです。その時誰も(もちろん自分も)まさか20年も現地に居ることになるとは、想像できませんでした。
 若い人にとっては何が幸いするか分かりません!衝撃と感動を求め、どしどし三里塚に集まろう!
追伸 集会の前後に現地調査、反対同盟との交流会、援農などの企画もあります。そちらもよろしくお願いします。(D)
  

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