●耕作権裁判 2回目で白熱的な激突

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裁判終了後の方向会に臨む反対同盟と弁護団

 本日、千葉地裁仮庁舎の405号法廷で、市東さんの耕作権裁判第2回の口頭弁論が行われました。
 法廷が開くなり、傍聴に臨んだ一同は目を疑いました。
 なんといきなり裁判長が交代していたのです。弁護団にさえ一言の連絡もなく裁判長が替わるなどということはきわめて異例のことです。そして新しい裁判長は交代の更新手続きもそこそこに、きわめて性急にことを進めようと強引な訴訟指揮をおこなってきました。

 弁護団は前回に引き続き、空港会社がどのように市東さんの農地の位置を特定したのか、といった点を中心に問いただす求釈明をおこないました。これに対して裁判長は「位置の特定は書面上はなされているのだから、これについての認否をだすように」と言ってきたのです。
 冗談ではありません。空港会社は不当にも土地の明け渡しを求めているわけですから、位置の特定はこの裁判の最も根幹にかかわることがらです。しかしながら空港会社の位置特定には様々な疑義があるのです。これについて明らかにさせなければ、論述の進めようがありません。「書面が出ている」からといって「話を先に進めろ」というのはまさに空港会社を利する話の進め方です。
 市東さんは法廷で「あんたらが勝手に作ったんじゃないか」と怒りに満ちた声を発しました。
 何も抗しなければ、早期結審、反動判決がもくろまれることは明らかです。
 これは三里塚つぶしというねらいとともに、09年の裁判員制度導入を見据えた司法反動の流れ、改憲の攻撃と完全に一体です。これを打ち破るためにも断じて負けるわけにはいきません。
 裁判終了後の報告会では、傍聴した人々から口々に裁判長のやり方に対する怒りが表明されました。そしてこれに打ち勝つために、裁判を支える陣形を広く大胆に作り出していこうという提起がなされました。(詳細は明日)

傍聴券の抽選
傍聴に駆けつけてくれた皆さん。抽選のために裁判所前に並ぶ。

決意を語る市東さん
報告会で決意を明らかにする市東孝雄さん

  

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