「市東さんの農地を守ろう」「暫定滑走路北延伸阻止」「改憲・民営化・戦争政治絶対反対」―― 10・7三里塚全国集会への結集を訴えます

昨年の10・8全国集会
■10・7全国集会が迫ってきました。今回は、いつにも増して重要な全国集会となります。労働者・農民・学生・市民のみなさんの多数のご参加を訴えます。
■今回の集会の第1の目的は、市東孝雄さんの農地取り上げを絶対に阻止する陣形を築くことです。

■国土交通省・成田空港会社は市東孝雄さんの農地を奪うため、農地法を使って収用を行うという、法の破壊ともいうべき攻撃を強めています。10・7全国集会は市東さんの畑を労働者と農民の団結で守り、政府の改憲・民営化攻撃と対決する集会です。大勢の結集をお願いします。
■三里塚現地では、NAAによる2010年3月の暫定滑走路「北延伸」開業にむけた突貫工事が続けられていますが、この一環として、「へ」の字に曲がった誘導路を直線化しようと、市東さんの農地取り上げ攻撃が強まっています。農地法による農地取り上げは、最後は強制収用に行き着く重大な攻撃です。1971年に大木よねさんの家と畑が収用されて以来、約36年ぶりの農地強奪攻撃を許すのかどうかが問題になっている攻撃です。
■これに反撃するものとして、10月30日からは堂本暁子千葉県知事を相手取った行政訴訟が始まります。他方、空港会社の側からは「賃借権の解約が許可された畑」の明け渡しを求める裁判が予想されます。市東さんの農地取り上げを阻む闘いはこの10月から重大な段階に入ります。10・7は、「市東さんの農地を守れ」という叫びを全国津々浦々に広げ、全国的な支援の陣形を築くための〃出陣〃の集会です。

■さらに、市東さんへの攻撃に示される激しい農業・農民切り捨て攻撃に対して、300万の農民は参院選で反乱を開始しましたが、三里塚がこの始まった闘いの先頭に立つことを宣言する集会です。
■10月1日、郵政事業が民営化されました。正規、非正規あわせて40万人と言われる労働者がいったん解雇されました。再雇用されても極限的な労働強化と搾取が襲いかかることは明白です。こうした労働者への攻撃は農業破壊と表裏一体です。リストラ、低賃金、非正規化の攻撃に対して、労働者と農民が団結して立ち向かう決意を確認したいと思います。それが10・7集会のもう1つの目的です。
■「日の丸・君が代」不起立で闘う教育労働者、地方自治が破壊される中で同じく攻撃の矢面に立たされる自治体労働者そして組織破壊・合理化攻撃と真っ向から闘う動労千葉を先頭とした国鉄労働者が、結集して三里塚との連帯を打ち固める集会です。

■政府と財界はアジア・オセアニア諸国とFTA(自由貿易協定)を結ぶために、農産物輸入を自由化し、「農業のない国にする」と公言しています。そのために、農地法の廃止政策を始めました。教育基本法、地方自治法、労働法とならんで戦後民主主義の柱である農地法(農地改革の成果です)を廃止しようという動きは憲法改悪と一体です。
■これらは安倍内閣によってアジア・ゲートウェイ構想)というアジア侵略政策にまとめられました。その中心が「航空政策の大転換」であり、そのための「成田空港の拡充」です。成田空港建設を阻止する三里塚は、自民党・財界の延命戦略と真正面で対決しているのです。
■9月29日、沖縄で12万人の労働者・農民・学生・市民が立ち上がりました。検定教科書に「軍による集団自決の強制」という真実の復活を求めて怒りを爆発させました。1995年の少女暴行事件の時をはるかに超え、1970年代の本土復帰闘争をほうふつとさせるような巨大な闘いの始まりです。これは、米軍再編――辺野古の新基地建設――アジア・朝鮮半島への戦争挑発の動きに真正面から立ち向かう反戦闘争の高揚です。
■三里塚は沖縄のこの闘いと連帯します。住民の戦争動員のために、この秋に予定されている「成田空港の防衛」を掲げた千葉県と成田市による国民保護計画演習を許しません。PAC3ミサイルの習志野基地配備に反対します。このように反戦の砦・三里塚から成田の軍事基地化反対を声を大にして訴えるのが10・7集会の趣旨です。大結集をお願いします。
■そして反対同盟は、10・7集会の成功の上に、動労千葉などが呼びかける11月労働者集会に今年も参加する予定です。ともに前進しましょう。

  

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