集会の最後にシュプレヒコール
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■１０・７全国集会が、全国から１４６０人の労農学の結集をえて大成功しました。
■集会の数日前、反対同盟は、機動隊によって今までくり返されてきた不当な検問をやめさせる抗議を成田警察署に行いました。当日は、全国津々浦々、あらゆる階層からの集会参加者が、集会妨害をはねのけて、成田市東峰の萩原進事務局次長の畑に集まりました。
■集会の司会は前半が伊藤信晴さん、後半が宮本麻子さん。
■芝山町菱田で一軒だけになっても空港反対闘争をつづける鈴木幸司さんが開会宣言を行いました。鈴木さんは冒頭、「市東さんの闘いの大勝利をかちとろう」と呼びかけ、シベリアでの抑留体験に基づいた反戦・反天皇の立場を強調し、「１人になっても闘いぬく決意が大事」「連続闘争を。新たな三里塚闘争の展開を」と訴えました。
■北原鉱治事務局長が主催者あいさつ。「今、日本の国はどの方向へ向かっているのか。６０年前の第二次大戦の過ちをくり返させてはならない」と最初に警鐘を鳴らしました。そして「沖縄の１２万人の決起に連帯しよう。三里塚でも万の単位の結集を実現しよう」「三里塚闘争は権利を守る闘いだ。若い人が自分の闘いとし、法大のような抑圧に対しては闘わなくてはならない」と訴えた。つづけて９月１８日に徳島刑務所の星野文昭さんに面会してきた様子を報告、「星野君の中で三里塚闘争というのは、現在でも１９７１年の代執行闘争のままだった。尽きることなく三里塚の思い出を語ってくれた。１日も早く彼を奪還しよう。今日の日を新たな闘いの出発点にしよう」としめくくりました。
■萩原進事務局次長が基調報告に立ちました。萩原さんは８月１８日に亡くなった母親の哲子さんの逝去に際して、全国の支援者から送られた弔意にまず、感謝の言葉を述べました。内容に入り、「政府・財界は最終的に日本から農業をなくす政策に踏み切った。農地法の廃止という形で土地制度まで改悪しようとしている。支配者が生き延びるための暴挙にたいしての怒りが参院選での自民党の惨敗だ」「支配者側の意図は、ＦＴＡ、ＥＰＡを通した新たな大東亜共栄圏づくり」「今、戦後的権利がことごとく奪われている。三里塚を先頭としたを反戦・平和の闘いの真価が問われている。労働者と農民の団結した闘いで回答をつきつけてやろう」「農業問題は一国では解決できない問題だ」と呼びかけました。
市東さんの農地強奪攻撃が、戦後、農民の闘いで勝ち取った農地改革の成果をはく奪するものであることを指摘し、反撃を訴えました。
結論として、「労働者と農民が一体となって闘い,資本を打倒しよう」と明快に提起、最後に市東さんの農地を守る陣形の強化と１０月３０日に始まる行政訴訟への取り組みを強調しました。
■萩原さんのわかりやすい労農連帯論に鳴り止まない拍手が送られました。
■「労農連帯 特別報告」に移り、動労千葉の田中康宏委員長が登壇しました。田中委員長は「ＪＲ総連から若い労働者が動労千葉に結集しました」と画期的な闘いの前進を報告。「動労千葉の原点は１９７７年に始まった三里塚ジェット闘争です。あの闘いがなければ国鉄分割・民営化の攻撃とも闘えなかった」と労農連帯の意義を強調しました。そして「支配階級の危機の中で、労働者・農民の権利が切り捨てられている」「時代は猛然と動き始めている。われわれがさらに動かさなかったら戦争です」「１１・４日比谷に１万人の団結した力を結集しよう」と声をふりしぼり、圧倒的な共感の声に迎えられました。
■つづいて、房総のコメ農家からの「農業切り捨てを促進するＦＴＡに反対する」という決意。冒頭「市東さんの農地が農地法によって奪われようとしている問題は日本農民全体の問題です」と提起した後会場に問いかけました。「今年の米価はいくらか知っていますか」。「１万２０００円です。これは１０年前の半値です。コメの値段はいまや卸業者や商社によって決められているのが現状です。採算に合わない農家はやめろという政策のもと、３００万農家を４０万農家にあるいは１４万経営体に削減する農業を切り捨てを許してはなりません」という訴えに、会場は引き寄せられました。最後に「農民の未来は市東さんの農地取り上げを反対する闘いの中に、三里塚闘争の前進の中に、動労千葉との連帯の中にあります」と訴えると歓声と拍手が巻き起こりました。
■鈴木謙太郎さんが「全国の農民・労働者に訴える」と題した特別アピールを読み上げました。
■次に「市東さんの農地を守る裁判闘争に勝利しよう」の部に移りました。市東さんが登壇。「私に対する農地取り上げの攻撃は全国で苦しむ農民全体にかけられた攻撃です」「私の畑でとれる大根は（私の畑への「補償」として提示された）１億８０００万円の以上の価値があります。今月３０日に千葉県知事を訴えた行政訴訟が始まりますので、大きな取り組みをお願いします」と訴え拍手に包まれました。
■つづけて葉山岳夫、一瀬敬一郎、遠藤憲一、浅野史生の４弁護士が登壇。葉山岳夫弁護士が市東裁判を中心にアピールし、他の３人も一言ずつ決意表明。
■今回新しく「闘争現場からの報告」の部に移りました。郵政民営化と闘う全逓労働者、不起立闘争を闘う教育労働者のアピール。さらに検定撤回、基地撤去を闘いとろうと題した沖縄民権の会代表座覇光子さんの訴えと獄中３３年の星野文昭さんのつれ合い・星野暁子さんがアピ−ルを行い、それぞれ感銘深い発言をしてくれました。知花昌一さんと北富士忍草母の会からのアピールが萩原富夫さんによって読み上げられました。
■ここで、今回初めて参加した「市東さんの農地取り上げに反対する会」の皆さんが登壇。共同代表の井村弘子さんらがあいさつしました。井村さんは「市東さんの農地を取り上げようとしている千葉県、国はまちがっている。労働者の一人ひとりは小さな力だけど、これを集めた大きな力が必要です。やりましょう」と発言。大きな歓迎に包まれました。
■決戦カンパを鈴木加代子さんが元気よくアピール。
■「住民団体・共闘団体からの決意表明」ではまず関西新空港反対住民が発言。永井満さん、山本善偉さん、国賀祥司さんが壇上に上り、永井さんが「市東さんの『私の作る大根は１億８０００万円以上の価値がある』という発言に感動した」「三里塚の闘いは日本農民の闘いだ、という新しい闘いの飛躍に学び、関西も闘いを強化する」と提起、会場全体に共感の拍手が起こりました。つづいて部落解放同盟全国連合会、都政を核心する会の北島邦彦杉並区議、婦人民主クラブ全国協議会、「障害者」代表、福岡・築港日雇労働組合が発言。中核派、解放派、統一委員会、蜂起派が決意表明を行いました。
■集会宣言を太郎良陽一さん。スローガン採択、ガンバロー三唱を野平惣一さんが提起しました。
■デモコースは東峰部落の中を通って現闘本部先の市東さんの畑まで。参加者は１０月３０日の市東さんの行政訴訟第１回弁論そして来春３月３０日の全国集会により強化・拡大した隊列で結集することを誓い合いました。
〒286-0111 （連絡先） 事務局長・北原鉱治 成田市三里塚115