●3・30総決起を

――関西で萩原進事務局次長がアピール


3・30集会への大結集を訴える萩原進事務局次長
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 1月20日、神戸学生青年センターで、関西実行委員会と関西反戦共同行動委員会共催の団結旗開きが85名の結集で開催されました。関西実の山本善偉世話人、反戦共同を代表して入江史郎代表、部落解放同盟全国連の滝岡中執が年頭の挨拶を行った後、三里塚からかけてつけた反対同盟の萩原進事務局次長が以下の「3・30全国集会決起の檄」を訴え、大結集をアピールしました。  なお第2部に入って、永井満関実代表より乾杯の音頭の後、3・30へ総決起しようと訴えが行われました。  以下にアピールを掲載します。


三里塚3000人大結集を本気で闘いとろう!      

          三里塚芝山連合空港反対同盟 事務局次長・萩原 進

●敵を追いつめている
 安倍が政権を投げ出し小沢が大連立で乗り切りを図るほどに、敵は弱体化している。 福田政権もこの狭間で揺れ動き、捨てばちとも言える政策に突っ走っている。都市労働者と農民、地方の反乱が始まった。
 この激動の中で、敵は三里塚の「総仕上げ」を目論むが、空港はツギハギだらけだ。羽田国際化で成田の地位は地に落ちた。われわれは政府権力・NAAを「やってみないとわからない」と言わせるまでに追いつめた。
 断末魔の危機にのたうつ敵は、北延伸の次には南に伸ばすとか、飛行回数を「年間20万回から30万回へ、1・5倍にする」などとぶちあげた。
 だがそれは破滅の深みにはまるだけだ。南に延長するには東峰部落を潰さなければならない。騒音地域を敵にまわし、反対同盟を潰して、市東さんの農地、天神峰本部、一坪共有地を強奪しなければならない。敵は弱点だらけだ。そのひとつひとつを引き出し、粉砕する。

●裁判闘争と現地闘争を闘う
 われわれは裁判に一片の幻想ももたない。しかし、法廷の闘いに全力を尽くす。それによって広範な市民的、大衆的広がりをもった新たな支援運動をつくり出し、市東さんや反対同盟の闘いを全社会に明らかにする。そうして不当判決を簡単には下させないような闘いをやる。これによって現地の闘争陣形もつくり出し、北延伸阻止を闘いぬく。
 「市東さんの闘いは重要だから闘おう」というのはそのとおりだが、それだけではダメだ。これは待機主義であり、玉砕への道である。敵に攻撃させない闘争陣形と態勢をつくりださなければならない。すべての闘いはそのためにある。市東さんは、四つに組んで闘っている。

●「FTA反対」を掲げて闘う
 三里塚闘争の重要な闘いとして農業問題を訴えてきた。これは農地法による農地の収用という市東さんへの攻撃と完全に並行している。
 三里塚は「FTA(自由貿易協定)反対」を掲げて闘う。この問題は農民だけではなく全人民の問題、労働運動にかかわる問題です。日本の経済侵略と戦争の問題だ。日本は自動車と先進技術を輸出する。相手国に市場の開放を求めるのと引き替えに日本の農業市場を開放する。そうしてアジアを勢力圏としようとしている。私はトヨタ資本を打倒したい。農業をつぶすトヨタと資本主義を打倒する。その闘いを労働者と農民がやろうじゃないか。

●闘うすべての同志たちへ
 学生は三里塚に来て、ともに闘おう。労働者は資本と闘う階級的な労働運動を切り開いて欲しい。この闘いを発展させるために、三里塚が闘いとってきた真に大衆的な広がりをもつ闘いに立脚点を置こう。そうやってこそ勝利の道を切り開くことができる。
 3・30で08年決戦の突破口を切り開こう。大結集運動を本気になってやろうじゃないか。「3000決起」を言葉だけに終わらせてはならない。本気かどうかが問われている。1977年4・17大結集のあの力を、いまふたたび実現しよう!             
                               (2008.1.20)

  

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