●労働者と農民が連帯して体制を変える闘いを展開しよう

――労農連帯へ檄を飛ばす萩原進事務局次長
――労働者と農民はFTA反対を掲げてともに闘おう


発言する萩原進事務局次長(ビデオはこちら)
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■時間がないので簡単に述べます。本集会と三里塚現地の全国集会、これはセットであります。

■今日資本主義、あるいは帝国主義の体制ではもはや農民、農業問題は解決できません。ゆえに農民問題は階級的な課題として登場せざるを得ない。その解決はまさしく農民と労働者の連帯であり、体制を変革する闘いとして農民が決起するということであります。その闘いに三里塚農民は決起します。40年の一切をかけて闘い抜きます。空港反対闘争の勝利は、農民が生きていく、そして農民が変革を遂げていく中にあります。この闘いを貫徹するまで勝利はありません。
■戦後、闘いによって勝ち取った農地改革あるいは農地解放は、支配者にとって見ればもはや諸悪の根源だ、と言わしめるところまできております。市東さんの農地強奪にあらわれているように、農民の権利である農地法や耕作権そのものを今、一切奪おうとしております。このようなやり方を農民つぶしとしてやり切らなければ、もはや支配者は生きていけないというところまで陥っているわけです。まさに激突であります。それは我々にとっても望むところであります。三里塚闘争がそこまでのし上がってきたんだ、というふうにとらえ返して、40年の闘いの全てを発揮するときだと思います。
■その上で訴えたい。単に労働者と農民が口で連帯するっていうだけでは連帯できません。我々は今まで労働者階級に対して一緒に闘おう、あるいは三里塚の闘いでは共同闘争だと呼びかけてきた。それをこれからもっともっと深化し、支配者との闘いを文字通り一体となって展開するとき、どう闘うのかということを突きつめなくてはならないだろう。
■今日まさしく国際連帯をかけた闘いとして、世界における貿易交渉の問題があります。工業製品を売らんがために農産物を輸入する、これは労働者の問題なんです。今日の三里塚のビラにも書きました。FTAやEPAの問題は今日、労働者が闘いとして掲げるスローガンです。あの韓国では三大スローガンのひとつにFTA問題を掲げているではありませんか。諸外国の労働者とまさしく連帯するためには、そして共に闘うためにはこの問題を抜きにして語れません。そのことを反対同盟は2年前から皆さんに訴えてきました。40年の歴史をかけてこの問題を訴えかけます。そしてまさしく労働者と農民が連帯して体制を変える闘いを展開しようではありませんか。
■時間がありませんが、3月三里塚集会ではそれをもっとも鋭く突き出したものとして、アジア・ゲートウェイ問題についても述べます。そういう中でこの秋の10月三里塚集会、11月労働者集会をまさしくセットにして、文字通りの万余の民衆を決起させようじゃありませんか。そのために今日の集会があるんだと提起します。


  

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