●援農を通してわかること(投稿)

 3月の全国集会前に援農に来て下さった方からお便りをいただきましたので、紹介致します。
(タイトルは管理人)
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◎正確には24年だろうか…。
もうそれ位経つだろう。
そんな前に行った三里塚。
今も闘争は根強い頑張りを見せている事を、最近知った。
メディアが報道しないけれども、三里塚はまだ元気だった。
それは、ある集会へ参加してもらったビラに、懐かしい「三里塚」と言う言葉が見付かって、行ってみようかと思った事がきっかけだった。
私の心は約20年の子育てで空白だった期間でも、闘いを忘れてはいなかった。
子育て真っ最中の前後は、政治も何もかも知るよしもなかったが、ようやく一人息子も社会人となって巣立ってくれるようだし、私も仕事を辞めて求職中の期間にこそ、仕事を探しながら、普通の日でも集会等へ出掛けられる最大のチャンスとばかりに、いろいろな集会やデモに連日参加していた。

◎三里塚と言えば、私にとっては援農だった。
地元の農家の人と、都会から来る私達にとって、最大の支援は集会やデモではないと思う。
援農で、農家の方々がどんな大変な思いを日常的にしながら、空港公団や国家権力と闘っているのかを、それこそ日常を通して分かるのは、農業ではないかと、私は考える。
日頃農というものに携わっていないからこそ新鮮だし、とても勉強になるし、何より楽しい。
土とまみれて、良い汗を流す。
当たり前のように、農家の方々がやっておられる事でも、都会では自然と乖離し、人間関係のえげつなさに揉まれ落されていくのだ。
自ずと自然は手に入らない世界だ。
そんな中で癒されもし、三里塚で闘うかあちゃん達の話も聴ける。
なんて素晴らしい事か…一石二鳥、いや三鳥だろうか。
でも足手纏いにならないように頑張った。

◎今回,鈴木さんの所にお邪魔し、日頃こんな動作してないだろうから、明日は筋肉痛になるぞ〜っ!
と脅かされ(?)、ヒヤヒヤしながらの作業だったが、結果的に足手纏いにならなかっただろうかと、心配だ。
レッドファイアと言うプリーツレタスの葉先が赤っぽい色を帯びている。
その苗を植込み、その後夏キャベツの苗を植え込んだ。
苗は植物の赤ちゃんだ。
生命の弱さを感じ、ひたすら気を遣いながらぎこちなく植えてみた。
収穫期にはまた来ないと!!
なんて言われて、思わずハイ♪
と乗り気でいる。
この無農薬栽培の大地で育った食べ物が育つ過程を、天候が良い日も悪い日も見守る農家の人々に、私は敬意を表したい。
自分が現在働いている職場での人間関係や仕事なんか、このような大地や自然相手の仕事と比べたら、何てちっぽけなんだろうと思う。
また来て、育った作物を見てみたい。

◎援農が終った翌日、私は昔の三里塚とデモのイメージを思い出しながら、
集会会場に足を運んだ。
随分早く現地に着いたが、大勢の人々がやる気満々で熱気に溢れているように見えた。
しかしながら集会開始時間一時間前位になると、集会前の催しが各々で成され、マイクを持って叫ぶ人々が二手に分かれてしゃべっていた。
何をしゃべっているのかサッパリ分からない。
知っている人がしゃべり出せば身を乗り出して聴きたくても、反対側にいる人の声に掻き消されてしまう。
何なんだ?!
私はその時率直にそう思った。
これでは本集会で仮に心が一つになっても、集会前のデモンストレーションでこんな有様では、本当の意味では、心は一つの方向にはなっていないのではないかな…と思った。
mixiで出会った彼女とも今回この場で合流出来、援農に参加したいと言う話で盛り上がった。
また、援農に行きたいと言う思いは変わらない。

(東京・Bさん)

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 本集会の前に独自の集会を持つことは、大衆的な統一集会ではよくあることだと思います。本集会では発言者も限られますから、それぞれの団体の前段独自集会が確保できることは大事なことだと思います。
 しかし、その有り様については本当にご指摘の通りだと思います。
 今後ぜひ改善していきたいと思います。お便りありがとうございました。

  

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