●“これは単なる土地問題じゃないんだ”


裁判報告会での鈴木幸司さん、いとさん
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■反対同盟は昨日の暫定滑走路認可取消訴訟控訴審、そして本日、鈴木さんの一坪共有地裁判と連日の裁判闘争に起ちました。(暫定認可取消控訴審の報告は後日)

■本日の一坪共有地裁判公判では、前回に続いて「三里塚地区周辺に土地を持つ会」が民法上の組合契約に基づいて有効に成立していること、「空港反対運動」という厳然たる目的が存在し、共同事業であるという組合成立の用件を十分満たしていることを陳述しました。原告・千葉県側は「土地を持つ会」は民法上の組合として認められないと主張していますが、とんでもありません。一坪共有地は組合財産であり、個人で勝手に分割して処分することはできないのです。さらに加えて「全面的価格賠償方式」による売買が違法・無効であることの主張を開始しました。
■法廷では、席を埋め尽くした傍聴者と鈴木さん、弁護団が一体となって、仲戸川隆人裁判長の拙速審理策動を許さず闘いました。全体の怒りに気押された仲戸川裁判長は、またしても被告・鈴木さん側を「原告」と言い間違える始末。「語るに落ちる」とはこのことで、この裁判が成田空港建設の不当性、民法による農地強奪の違法性を裁く裁判であるという本質が浮き彫りになっています。
■そもそも鈴木さんの一坪共有地は、空港敷地外の4000m滑走路北端に隣接するところにあり、緊急の必要性もないのです。にもかかわらず千葉県はこの共有地を奪い取り、それをNAA(成田空港会社)に売り渡すと言っているのです。こんな地上げ屋同然の農地強奪を絶対に許すことはできません。この怒りを6・8現地闘争の爆発で示していこうではありませんか。
■次回の口頭弁論は8月28日(木)午前10時30分から開かれます。
■その前に6月12日(木)午前10時30分から千葉地裁で、天神峰現闘本部裁判が本日と同じ仲戸川隆人裁判長のもとで開かれます。現地闘争と一体で裁判闘争をやり抜いていきたいと思います。ぜひ傍聴にお集まり下さい。

 私たちの生きる道はここにある

 裁判終了後の報告会では、弁護団から本日の攻防についての説明と裁判闘争に向けた決意に続いて、鈴木幸司さんの烈々たる決意表明(後述)といとさんの「がんばります」というあいさつを受け、6・8−6・12の連続決起を全体で確認しました。


鈴木幸司さんの発言
 どうも本当に皆さん、ご苦労様です。私たちの闘いはただ単に個人のものではない、そういうことを声を大にして言いたい。あの市東さんの田んぼや畑が命であると言ったように、私たちも今回のこの問題は単なる土地問題ではなく、まさしく農地強奪そのものだ、本当にこれからの私たちの生きる道はここなんだ、この闘いにあるんだということを申し上げたい。
 (裁判長は)今日も、なんか寝言みたいな(笑い)内緒話みたいなことばっかりしたがっていたようだけども、これからも弁護団と一緒になって、本当に一致団結してこの問題を大きく取り上げていきたいと思います。これからもよろしくどうぞお願いします。