●富越裁判長の強権指揮許すな

■5月28日、暫定滑走路認可取消訴訟控訴審の第2回公判が東京高裁第11民事部(富越和厚裁判長)で開かれました。反対同盟は北原鉱治事務局長を先頭に傍聴闘争に決起。弁護団と一体となって闘いました。
■前回3月12日の初公判では、公判開始にあたって市東孝雄さんが堂々の意見陳述を行い、控訴理由書の要旨を弁護団が陳述しました。今回の法廷は被告・国交省が控訴理由書に対する反論の陳述を行い、原告・反対同盟側は騒音調査についての新たな調査に踏まえて、前回の陳述を補充する「控訴理由書(2)」を陳述するという攻防でした。

■ここで富越裁判長は口頭での意見陳述を行おうとした弁護団に対して、「そういうことは事前に言え」と禁圧し、一審と比して何か新しい主張があるのかないのか、しきりに原告、被告双方に確認するという露骨な早期結審策動を行ってきました。
■極めつけは被告・国交省に対する指揮です。国交省の反論の陳述に対して、「もっとこういう内容を陳述してほしい」と3点にわたって指摘するのですが、そのいずれもが国交省側の不十分性を補うものだったのです。「このままでは論理的に成り立たないからマズイよと教えてやっているようなもんじゃないか」「指摘を超えている。まるでレポートの課題を与えてやっているようなものだ」露骨な国交省よりの指揮に対して、裁判報告会では次々と怒りの弾劾があがりました。
■北原事務局長は「向こうの代理人の言っていることは、暫定は暫定ということで何でも暫定でやってしまおうということだ。弁護団にはさらに頑張ってもらって、反対同盟と全国の人たちで現地闘争をガッチリとやっていこう。裁判だけで勝利できると考えてはいないし、現地闘争の頑張りが絶対必要だ。いざというときにはこの裁判も大動員を勝ち取って、徹底的に闘おうじゃないか」と報告会であいさつ。現地闘争と一体でこの裁判を闘い抜くべく、檄を飛ばしました。
■まさしくこの裁判は、現に日々進行している暫定滑走路北延伸工事の犯罪性を裁く裁判です。文字通り現地攻防と一体の裁判です。「まだ病人は出ていないから、被害はない」と一審判決が強弁するような、許しがたい人権破壊がまかりとおるかどうかが問われる裁判です。富越裁判長の早期結審策動を打ち砕き、暫定滑走路の犯罪性を暴き出すために、ともに傍聴闘争に立ち上がりましょう。次回公判は9月10日(水)午後3時からです。多くの傍聴参加をお願いします。

(写真:報告会で裁判内容について述べる弁護団。手前は北原事務局長)

  

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