●6・8緊急現地闘争が大成功

――330人が敷地内縦断デモし、北延伸工事、国道51号線トンネル供用開始攻撃を弾劾

■6月8日、三里塚現地・東峰の萩原進さんの畑に、労農学330人が結集して、北延伸工事粉砕、国道51号線トンネル供用開始攻撃阻止をかかげた緊急現地闘争を成功させました。集会場には、「暫定滑走路北延伸粉砕・市東さんの農地を守ろう・新誘導路建設を阻止しよう」の反対同盟の横断幕が掲げられ、伊藤信晴さんが開会を宣言しました。

■最初に北原事務局長があいさつ。 「法大での学生逮捕は、暴挙だ。当然の権利を剥奪しようとしている。労働者は、決起しなければ未来はない。 現闘本部は、全国の人の共有の財産。同盟のものであることは、私のところに固定資産税の督促が来ていることからも明白。6月12日に現闘本部裁判が再開される。仲戸川裁判長が強引な訴訟指揮を繰り返すなら、われわれは再度の忌避をおこなう。千葉地裁に結集しよう。」
■続いて、鈴木幸司本部役員の決意表明。「現地闘争本部の聳え立つ姿、そして市東さんの1億8千万円の金より150円の大根という闘い、この姿勢をわれわれは身につけていかなければならない。『闘いは必ず勝つ』これは私の信念で、それを常に念頭にしています。三里塚は、勝つためにやっている。そして、勝とうではありませんか。」
■用地内の市東孝雄さん。冒頭で「権力の弾圧は、支援と三里塚を離反させるため。許せない。」と怒りをあらわにする。そして「30周年イベント報道がありました。成田空港は問題がまだあるということを最後は暴露した。地域との共栄といっているが地域の人たちって誰ですか。上空40メートルを飛ばして、今度は24時間、かつ30万回飛ばすといっている。やっていることは違うんですね。私は、正しいことは正しいと声をあげて最後まで闘います。」と決意表明した。
■つづいて萩原進事務局次長がアピール。「30周年大キャンペーン、民間組織まで巻き込んでやろうとしていたけど、三里塚の空港が、ハブ空港として存在しないことを満天下に示した。夜間・24時間空港策動が出てきている。住民の生活破壊そのもの。これは、内陸空港としてやってはいけないこと。
 農地法を使って農地を取る。騒音地区を拡大させる。そのため三里塚勢力をつぶそうとしている。このような敵の攻撃は、われわれが追い込んでいることでなされている。われわれが敵の正体を引き出したのだ。
 今日、弾圧が全国あります。サミット・強盗集団を守るためだ。闘っているものに対して、襲い掛かっている。韓国では、自由貿易協定反対の大デモがなされました。日本では、三里塚で勝利しそれを成し遂げようではありませんか。
 裁判闘争も千葉地裁を包囲する結集が必要。私の訴えは、夢ではない。現実にあるんだ。やり抜こう。」ときっぱり。

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■共闘団体からの連帯の挨拶。最初に、動労千葉・田中委員長が登壇し「開港30周年報道で許せないことは、三里塚を過去のことに押し込めていることだ。今や奴らがやっていること何か。市東さんの土地を取り上げようとしている。これを押し隠している。しかし団結すればやつらの攻撃を40年もぶっとめることができることを示したのが三里塚の闘いだ」「国鉄の解雇撤回闘争でも内部からの屈服が起きている。国労・高橋委員長は、『1047名闘争は年内に解決しなければ賞味期限切れになる』とふざけたことを言っている。こういう時代だからこそ、三里塚・国鉄は輝いているんじゃないですか。団結したときに国家権力を打倒できることを証明しましょう」としめくくりました。
■続いて、関西実行委員会の安藤真一さんと松原康彦さん。「三里塚をもっと広げようと写真展を開いている。新しい人が増えている。三里塚闘争人口の裾野を広げよう」と声を上げました。部落解放同盟全国連は「執行部は若返り、青年が闘いの先頭を担っています。狭山闘争10・31に決起しましょう」と決意。婦人民主クラブ全国協議会、顧問弁護団(一瀬敬一郎弁護士)と発言が続き、法大学生が特別アピールを行いました。福岡・築港日雇労働組合が組織対策法弾圧との闘いのアピールと支援団体の決意表明。最後に中核派、解放派、統一委員会、蜂起派から「市東さんの農地を守る闘い、北延伸の開業を許さない闘いへ改めて決起する」との決意あふれる発言がなされました。
■デモは、東峰部落の中を通って、誘導路を「へ」の字に曲げている市東さんの畑まで。機動隊を圧倒する意気高いデモ行進が延々とつづきました。
■6・12現闘本部裁判へ(10時30分・千葉地裁405号法廷)、6・24市東さんの農地強奪阻止裁判(行政訴訟=11時・千葉地裁405号法廷)へ結集してください。夏から秋へ進撃しよう。

  

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