新たな農地強奪攻撃許すな

――「一歩も引かず、畑を作る」(10・5集会:市東孝雄さんの発言)


「市東さんの農地取り上げに反対する会」
「群馬・市東さんの農地を守る会」の皆さんと

 本日、10月12日をもって、成田空港会社によるあらたな農地強奪攻撃との闘いが始まります。
 空港会社が勝手に市東さんの賃借地だと決めつけた畑について、2006年10月11日に「明け渡せ」と言ってきましたが、2年が経ち、明け渡しの期限切れだという理屈です。前提となる千葉県知事の賃貸借契約解除許可決定そのものが、とんでもないデタラメだったことが、この間の裁判闘争で、ますます明らかになっています。この攻撃を打ち破るために、10・5集会の息吹を、さらに全国に拡大して下さい。
 市東さんはもちろん、受けて立つ戦闘意欲満々です。10・5集会での市東さんの決意あふれる発言を掲載します。



 全国からお集まりの闘う仲間の皆さん、本日はご苦労様です。
 空港会社が成田農業委員会に、契約解除許可申請を出したのが、一昨年の7月です。それから2年間、2つの裁判を闘ってきました。ひとつは民事訴訟、もうひとつは私の方から、千葉県による許可決定の、取り消しを訴えた行政訴訟です。それをこの2年間、闘ってきました。それで新たにですね、10月12日をもって、農地取り上げとの闘いがまた始まります。空港会社が、私が借りている畑だと、勝手に決めつけた場所を、明け渡せという裁判です。
 新しい裁判を起こすということですが、私はこれを法廷だけの闘いだとは思っていません。三里塚43年の歴史は、力による農地強奪の歴史、法律も正義もありません。あの畑一つ一つとってみても、嘘と騙しの土地買収です。法を次々に破っているではないですか。そして法廷で闘っていようとなかろうと、力づくで取り上げる、工事も続行する、それが国と空港会社のやり方です。と、私は受け止めています。
 だから私は一歩も引きません。これ以後、畑を作ることが実力闘争です。畑は私の闘争現場です。そして、もしこの先、私の畑に空港会社が手をかけるなら、私は実力阻止の闘いをしたいと思っています。
 この闘いは、全国の農民と労働者、反戦闘争や住民運動を闘うすべての人々にとっても、大変意義ある闘いだと強く思っています。そして私が闘えるのは、私を支え、共に闘っている井村さんはじめ、「農地取り上げに反対する会」の皆さんと全国から結集された三里塚を支援する皆さんのおかげです。群馬でも9月28日、私の農地を「守る会」を設立して頂きました。本当に勇気づけられています。大変有難うございました。
 自分の生きる権利を勝ち取るためにもこれからもどんどん闘っていきたいと思います。皆さん、共に闘いましょう。


  

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