●破綻する空港会社の主張を追撃

■2月16日、市東さんの耕作権裁判第10回口頭弁論がおこなわれ、85名の結集で裁判闘争を闘いました。
■前回(12月8日)空港会社は、市東さんの畑の位置の特定問題における最大の争点だった「41−9番地の畑」が、市東さんの耕作地ではなく、石橋政次・元反対同盟副委員長の耕作地だったことを認めました。そして、87年に空港公団(当時)が追加した収用裁決申請書の記載の変更で、市東さんの耕作場所を特定をしていることを認め、それが市東さんの主張通りであることが明確になりました。
■これこそ、耕作地明け渡し請求のデタラメさを示すものです。訴権の濫用であり、裁判を続けること自体許せません。
■今回の裁判では、この賃借地特定の誤りを追及する求釈明と証拠請求がおこなわれ、空港会社が3月末までに回答することになりました。さらに徹底的に空港会社を追及していきましょう。

■裁判後、記者会見・報告会をおこない、冒頭、市東孝雄さんがあいさつ。「向こう(空港会社)はいろいろ出してきているが、すべてデタラメ。どんどんつっこんでいける。頑張りたい」と決意を明らかにしました。
■続いて、葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団から裁判の説明がなされました。記者や傍聴に駆けつけた人々からは、法廷で争点になった藤崎メモ(空港会社が自らの主張を裏付けようとして出したもの旧地主の藤崎政吉が勝手に書いた手書きのメモで、逆に信憑性を損なうようなもの)や裁決申請書の記載について質疑が出され、空港会社の主張がいかに根拠のないものか、明らかになりました。

葉山弁護士が示す図面を記者が一斉に写真撮影
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■報告会では、まず北原鉱治事務局長が発言。「空港会社の白を黒と言いくるめるような不正義は根本的に変えなければならない。この裁判は、市東さんの農地を奪うばかりか、全農地を奪う雛型をつくろうとするもの。全農民の生き方が問われている。三里塚闘争の勝利で変えていこう」と檄を飛ばしました。
■続いて「市東さんの農地取り上げに反対する会」井村弘子さんが「こんな事で裁判を続けることがおかしい。農民を大事にしかなければならない」と怒りを表明しました。
動労千葉特別執行委員の滝口誠さんは「戦争を阻むストを打ち抜く。同盟との労農連帯の力で、麻生政権打倒・御手洗打倒を勝ち取ろう。3・20−3・29へ全力を」と連帯の挨拶。


続いて、関西実行委員会・安藤眞一さんと群馬の青柳晃玄さんが「三里塚の支援をさらに拡げる」と挨拶されました。

 最後のまとめを鈴木謙太郎さん(後日)がおこない、3・29全国集会への結集を訴えました。

次回の裁判は5月11日、10時30分から。空港会社をさらに追いつめよう。

  

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  • 市東さんの耕作権裁判