〔第2話〕 安心なさつま芋を喜んでくれるのは…?

 11月24日、萩原進さん宅では、さつま芋掘りをしました。 土の中から掘り上げたばかりのさつま芋は、水分を含んでしっとりとした深紅。「野菜の色ってきれい!」と思う瞬間です。

 初冬の青空と、ちょっと冷たい風の中で、作業は順調に進み、さつま芋は芋穴(細長く掘った深さ1.5メートルくらいの土穴)に無事おさまりました。
 さつま芋や里芋は南方の野菜で寒さに弱いため、冬の間は掘りとって貯蔵したものを少しずつ出荷します。
  さつま芋掘りは、今でこそかなりの部分を機械でやるようになりましたが、それでも収穫して運び出す作業は、1日やるとけっこう腰に来ます。芋の出来が良い時には疲労の中にも充実感があります。今回掘ったところは良いところと悪いところと半々でした。現在市場に出回っているさつま芋の大半は、作る時に強い薬で土壌消毒しますし、殺虫剤も使います。無農薬の芋は形状より味、皮まで食べられる安心、これが何よりです。
 安心は人だけでなく動物にとっても同じで、貯蔵に殺鼠剤(さっそざい)を使わないため、ネズミの被害は免れません。作業の途中で休憩を取るため、その場を離れた30分ほどの間に作業場の芋が被害に遭うことさえあります。
 今日のお茶の時間はそのネズミが話題に。
「ネズミはあちこちちょっとずつかじって食い散らかすから始末が悪い」
「丸ごと食べるネズミもいた」と一人が言うと
「えーっ、そんなネズミいないよ」と一斉にブーイング。
 まあ、ネズミにだって性格はいろいろあるのかもしれませんけどね。


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2006年12月05日 11:24に投稿されたエントリーのページです。

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