〔第7話〕●匠(たくみ)の闘魂(こころ)、現在(いま)に活(い)きる

 市東孝雄さん宅には3つのトイレがあります……というのが第3話でした。
 そのとき出てきた2番目のトイレ=離れのトイレの改修作業がこのたび完了しました。
 「たかがトイレ」かもしれません。でもそこには様々な思いがたくさん詰まっているのです。

これなら満足!離れのトイレ

 トイレの改修完了に際して寄せられた手記を紹介します。

※ ※ ※

 市東さん宅の離れ改修作業から7年、念願だった内トイレの改修ができました、明るくきれいになったのを一番喜んだのは徳さんかもしれません(小川徳太郎さん 2000年9月多発性骨髄腫のため亡くなる)
 徳さんが棟梁として最後の仕事となった離れの改修は今此処に来て、完成に向かって進んでいます。徳さん、良く言っていましたね。「同じ大工は見る所が違うんだ気が抜けねぇ」と。


形見となった大切なのこぎり

  あれから7年、徳さんの手掛けた所は一分の隙間も無く修まっています。
 あの時もらった鋸、形見になったけれど、徳さん今も使っているよ。

※ ※ ※

 病に倒れてからも、酸素ボンベを引きずって集会に参加していた徳太郎さんの姿が、今も私たちに力を与えてくれます。


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2007年01月31日 21:48に投稿されたエントリーのページです。

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