天野美恵さんの逝去を悼む

　さる１０月４日、北富士忍草母の会の天野美恵事務局長が逝去されました。
　反対同盟は天野さんの逝去を心から悼むとともに、その遺志を引き継いで、三里塚闘争の勝利に向けて闘いぬきたいと思います。
天野美恵さんは１９６０年に母の会が結成されて以来、ずっと事務局長として北富士演習場撤去・梨ヶ原入会地奪還の闘いを生涯を通して闘いぬいて来られました。三里塚闘争にも闘いの初期から駆けつけてくれて、代執行の時も母の会の仲間とともに先頭で闘ってくれました。
　命がけで自衛隊の演習場の着弾地に座り込み、軍事演習をとめる母の会の闘いにふれて、三里塚の婦人行動隊も「闘いの半分をになう」と言えるまでに強くなったのです。
　１０月７日に富士吉田市内で行われた告別式には、反対同盟から北原鉱治事務局長と萩原進事務局次長が参列し、北原事務局長が弔辞を述べました。
 

　北原事務局長は「三里塚との連帯、命がけで着弾地に座り込んで軍事演習をくいとめた忍草母の会の闘い、さらに全国の基地反対闘争に取り組み闘った姿は、偉大な歴史の証人です」と美恵さんの偉業をたたえ、「反対同盟は、北富士闘争と三里塚闘争、すべての住民闘争の勝利を必ずや実現する決意であることを御霊前に誓います。それが故人の遺志を引き継ぐ者の使命であると深く肝に銘じるものです」と追悼の言葉を述べました。
　反対同盟は、美恵さんが生涯かけて貫いた反戦・反基地の闘いを引き継いで闘います。反戦・反基地の砦として、軍事空港建設を絶対に許さず、農地と農業を守って闘います。美恵さん、どうか私たちの闘いを見守っていて下さい。