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「我々は明日、成田市議会で闘いを挑む」

  • Posted by: doumei
  • 2010年2月26日 01:04

p100225_3.jpg―報告集会で萩原進事務局次長が闘いの総括と行動提起

 早朝よりご苦労様です。また遠くからお出でいただき、ともに闘いぬいて下さり、大変ありがとうございます。実に不当な判決であり、激しい怒りを覚えるわけであります。だけども、本当に闘いぬたという満足感は持っております。この怒りとそして闘いぬいた力を高裁において解き放ち、さらに大きく闘いぬきたいと思います。

 現闘本部は反対同盟が造った最初の建物であります。20年前に超法規的な成田治安法の名の下に囲い込みがなされ、使用が制限される状況がずっと続いてきたわけです。そして突如としてその現闘本部を明け渡せと言う形で、空港会社が我々に迫ってきたわけです。国の封鎖処置という形で、彼ら自身が自ら首を絞めてた、そういう建物であった。だったらこの裁判を、我々が逆手にとって、現闘本部は我々のものだ、我々が建てた建物だ、我々に権利があるんだとはっきりさせて、裁判の中で我々のものに奪還すると。そういう気持ちを込めて、闘いぬいてまいりました。
 一審の仲戸川は、我々の主張を抹殺するがごとき主張で、自らの判決を組み立ててきた。それが今日の判決だと思います。しかしやはりこれは、決して世間に通るわけじゃないし、これからの我々の闘いの中で通る話ではありません。

 三里塚の裁判は、裁判所でひとつの方向性が出て決まるわけじゃない。現地における闘いもあります。そして多くの民衆の闘いの中でやっぱり決定するんだと。あの仲戸川の訴訟指揮に対して、何度にもわたる忌避を突きつけて、彼を窮地にたたき込んできた。今日のような地裁を包囲する闘い、また早朝ビラまき、宣伝活動、こういう闘いを展開することで、今日の判決ということになったと思います。
 会社側が求め、「判決の中に盛り込め」と主張した「仮執行宣言」を、仲戸川は逆に我々に申し開きをするかのように、出すことできなかった、そういうところまで追い詰めたんです。だからといって仲戸川を絶対に許せない。この怒りを高裁にぶつけて闘いぬいていきたい。
 

p100225_4.jpg 現闘本部の問題は、市東さんの農地強奪の裁判につながることであり、そして第3誘導路の問題につながることです。用地問題に決着つけるとか、新たな滑走路建設なんて話もちらほら出ています。成田空港そのものがハブ空港から除外されるんじゃないか、という焦りに焦ったやり方をしてきているわけです。
 北へ北へと2度も延ばして、国道があろうと高速道路があろうとトンネルにしちゃえばいいんだと、ダイオキシンがあろうと埋めちゃえばいいんだ、1本の滑走路に3本の誘導路を造るんだと。民主党の連立政府がヨタヨタしてるのと同じように、地盤沈下の中で、およそ考えられないところまで手を伸ばさざるを得ないほどヨタヨタしている、そういう構造を我々は引きずり出したわけです。
 おおよそ常識では考えられないことをやってくる。そういうことをやっぱり我々は見据えて闘いぬいて行かなければなりません。

 三里塚の情勢は日々変わっております。団結街道を廃道にするという攻撃との闘いが、目前の課題としてあります。団結街道封鎖における攻防、あるいはその後に着工したときの闘い、市東さんの付け替え道路の問題、そういう闘いの土俵が想定できる。まずは第一に、我々は明日、成田市議会に向かって、闘いを挑みます。市議会闘争に決起して、団結街道の廃道に向けた議案審議に対して、我々は闘いぬきます。そして廃道を何としても阻止する闘いを展開する。そして誘導路建設、市東さんの農地強奪に対する闘いを、こういう中でもっともっと大きく広げていきたい。

 そしてことがあれば、それを一刻も早く全国の皆さんに知らせたい。そして何としても三里塚に駆けつけていただきたい。そういう闘いの陣形をつくりたいと思います。
 ですから、今日参加した人は、3・28全国総決起集会には、もう仲間を連れて来れずにはいられないでしょう。3・28は必ず大爆発させると言い切れると思います。そのことを我々は楽しみに待っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 

 

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