空港会社の居直り許すな!

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 7月7日、千葉地裁で第3誘導路裁判の口頭弁論がおこなわれます。
 ぜひ、傍聴にお集まり下さい。
 弁護団はこのかん、市東さん宅周辺での騒音調査の結果を松井利仁・北海道大学教授が分析したデータに基づいて、弁護団は、成田空港の騒音と健康被害の状況を明らかにしてきました。 
 第3誘導路の運用で、市東さんの家と畑は2本の誘導路にはさみこまれ、目の前を走行するジェット機によって日々激烈な騒音と排気ガスを強制されています。この騒音は、日常生活にさまざまな支障をきたすだけでなく、人体に直接ダメージを与え深刻な健康被害・疾患をもたらします。
 成田の騒音は、WHO(世界保健機関)の基準をはるかに逸脱し、特に夜間騒音(午後10時から午前7時まで)が人体に与える影響では、厚木基地騒音被害の10倍以上になります。夜間飛行はただちに差し止められなければなりません。成田空港が、企業のもうけのために周辺住民に騒音地獄を強制し、農地を奪うことには一片の正当性もありません。

 成田空港会社(NAA)は6月15日、深夜離着陸の制限緩和(午後11時台)による航空機騒音の健康影響について、調査結果を公表しました。周辺住民へのアンケート調査によるものですが、報道によれば、航空機騒音による、睡眠や精神面への影響は認めながらも、身体面での影響は認められなかったと結論づけています。しかし、その報告書の中で、作成した研究機関自身が「調査に要する期間が短く因果関係の推測は困難」と言っているのです。影響があったのなら、それは歴然とした事実であり、そうでなければ判断できるレベルではないということです。
 7月7日の裁判は、この騒音問題での国とNAAの居直りを許さない闘いです。空港会社のペテンを打ち砕き、なしくずしの24時間化と第3滑走路建設を打ち砕きましょう。

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