お粗末なへ理屈で居直る成田市

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 9月8日、千葉地裁で第3誘導路裁判がおこなわれました。
 反対同盟側は前回、「被告・成田市は、廃道要件を満たすよりも前に廃止を議決した。これは違法だ」と追及しました。これに対し市は8月31日付の準備書面で、「3月16日の時点で工事は完了しており、道路廃止の実体的要件は充足していた」「3月19日は、形式的要件を満たした日付」と回答をしてきました。
 「実体」さえできあがれば要件を満たすなどというデタラメな法律解釈は前代未聞です。 弁護団の追及に、最初は居直りの態度を示していた市の代理人も次第に動揺し、「整理して書面で提出する」と答えるのがやっとでした。
 さらに今回、市側は、現に耕作している土地に隣接する道路を廃止にした前例が「本件以外に確認できなかった」と書面で回答してきました。成田空港建設の過程でも、日常的に営農に利用されている道路を一方的に廃止した例などないことを、ついに認めたのです。
 裁判の当初から二転三転した廃道の根拠はすべて崩れ去り、団結街道の廃止が違法・不当であることを自認したと言っても過言ではありません。
 露呈してきたさまざまな矛盾点をさらに追及して、成田市と空港会社を追いつめながら、裁判は立証段階に向かいます。

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