東峰地区住民が伐採禁止の仮処分申請

●「新設誘導路」で東峰地区住民が伐採禁止の仮処分申請

 【9月26日報道】暫定滑走路「北延伸」計画で、NAAが東峰地区の通称東峰の森を伐採して新設誘導路を造る計画を公表している問題で、同地区の住民7人が「工事に伴う現状変更の禁止」を求める仮処分を千葉地裁に申請しました。裁判官が双方の主張を聞く審尋が近く行われる予定です(朝日、読売他)。
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■東峰の森は広さが9・5ヘクタール。大切な防風林の役割を果たしてる森ですが、地元の農家が古くから落ち葉を集めて有機農業の命である堆肥を作ったり、シイタケを栽培したり、薪(まき)を集めたりする入会林として利用してきました。旧空港公団は、この森が「入会林」であることを認め、森の現状変更は地区住民との合意ぬきには行わないと文書で確約した経緯もあります。NAAは「北延伸」計画で、これらの地元との協議や確約を一方的に反故にして、東峰の森の約半分を消滅させる計画を決定しました。
■東峰の森が地区住民の生活にかかわる入会林であることを、NAA(旧空港公団)自身が認めてきたことにふまえれば、入会権の一方的侵害はとうてい許されないはずです。裁判所の判断を注視したいと思います。

  

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  • 新聞報道より