●10・5三里塚全国集会・集会宣言

 反対同盟は、中山前国交相の「ゴネ得」発言を、心底からの怒りを込めて弾劾する。われわれ三里塚の農民は、政府権力の暴政が続く限り闘い続けることを、本集会の名において宣言する。

 三里塚闘争は国家暴力の限りを尽くした農地強奪に対して42年間、身体を張って闘ってきた。空港は欠陥だらけのぶざまな姿をさらし、完成の見通しは今もたたない。敵視と差別に満ちみちた中山発言は、その打撃と無力、あせりの表明である。
 アメリカの金融恐慌が世界を奈落の底に引き込んでいる。穀物価格が高騰し世界で9億人が飢えている。働いても食うことができない労働者、農地を追われる農民。戦争はとめどなく拡大し、米軍再編のもとで沖縄・横須賀などの基地が強化され、成田の軍事化とミサイル迎撃体制が作られている。改憲攻撃がさらに強まる。
 攻撃の根はひとつ。いまこそ、労働者・農民、反戦・反核・反差別の広範な人民の団結を強め立ちあがろう。反対同盟はさらに強い決意を込めて、「空港絶対反対」「農地死守」を宣言する。全国の闘う人民がともに立ちあがることを呼びかける。
 10月12日をもって始まる市東さんへの新たな農地取り上げ攻撃を絶対に粉砕しよう。北延伸による闘争破壊、「24時間空港化」と「年間飛行回数30万回」の策動をうち砕こう。農地法による農地取り上げ攻撃は、空港のための収用攻撃であり、農業切り捨て・農地破壊の象徴だ。改憲攻撃の先取りである。広範な人々の支援陣形をさらに発展させよう。
 三里塚は闘う人民の共闘と結集の砦である。動労千葉とともに造りあげてきた労農連帯と国際連帯、沖縄の基地撤去闘争、関西住民との連帯をさらに押し広げ、勝利に向かって前進しよう。

 2008年10月5日

  

カテゴリーにもどる

           
  • 集会報道