開き直る成田市を許すな!

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 明日9月8日、千葉地裁民事第3部(廣谷章雄裁判長)で団結街道裁判の弁論が開かれます。
 団結街道の封鎖・廃道は、2010年6月、市東孝雄さんをはじめ、近隣住民が日常的に使っていた団結街道(市道)を、成田市が夜陰に乗じて暴力的に封鎖・廃止し、その土地を成田空港会社(NAA)に格安で売り飛ばした暴挙です。
 8月31日付で成田市側が出してきた準備書面は、見苦しいまでに開き直った1ページちょっとの書面ならざる書面でした。

 前回6月26日の裁判では、廣谷裁判長も「耕作地に隣接する市道の廃止はこれまでなく、これほど遠回りな付け替え道路の例もないことは争いのない事実」と整理せざるをえませんでした。
 さらに、市が最初の準備書面で「廃道の要件が満たされた」とした3月19日という日付が問題になりました。廃道が市議会にかけられたのが2月19日、可決されたのが3月16日。これでは「廃道の要件」が満たされる前に廃道が決定されていたことになるわけで、手続き違反であり、違法・無効です。成田市はこの問題に答えらなかったのです。

 これに対する回答として出された書面は、まず議会手続きについて「3月16日の時点では、道路の工事は完了しており、議会の議決時には廃止処分の実体的要件は充足していた」というのです。そして3月19日は「形式的要件も充足された日付」といいなしています。「実体的」「形式的」と言を弄した、後づけの言い訳に怒りがわきます。廃道ありきで事を進めたことをあらためて自己暴露するものです。
 また、市道廃止の前例については、「本件以外に確認できなかった」とついに認めました。成田空港建設の過程でも、現に耕作されている農地に隣接する道路、つまり日常的に営農に利用されている道路を、一方的に廃止したなどという前例などないのです。しかし、これは前例がないことを認めた上で、それでも本件の廃道は問題ないと開き直るものにほかなりません。

 団結街道の廃道から5年、市東さんは南台の畑に通うために3倍もの道のりの「代替道路」往復を強制され続けています。「それがいやなら、農業をやめて出ていけ」という農地取り上げと一体の攻撃です。怒りも新たに傍聴に集まりましょう。

■団結街道裁判
【日時】 9月8日(火曜日) 午前10時30分
【場所】 千葉地裁601号法廷
※傍聴券の抽選がありますので、午前10時までに裁判所にお集まり下さい。

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