岸裁判長は空港会社の請求を棄却せよ!

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 2月29日、市東さんの耕作権裁判の口頭弁論が千葉地裁民事第2部(岸日出夫裁判長)でおこなわれました。
この日は市東さん側主張の3回目。先の2回と合わせて、空港会社の違法・不当を全面的に暴きました。
 弁護団は、準備書面の陳述で、冒頭、「空港会社による本件訴訟は訴権を濫用するものであり、却下されるべきである。ないしは空港会社の土地明け渡し請求は信義則に違背し、違法無効であるから棄却されるべきである」と迫りました。
 すなわち、1991年から開かれた成田空港をめぐる公開シンポジウムと円卓会議で、運輸大臣が「反省」「謝罪」を表明し、「B・C滑走路を白紙に戻す」「あらゆる意味で強制的手段が用いられてはならない」という結論を受け入れたこと。また、2005年に空港会社の黒野匡彦元社長が「東峰部落のみなさまへ」という手紙で、空港建設のあり方について「人間の尊厳に触れる問題」などと「おわびと反省」を表明したこと。これらは、いかに口先ばかりの言葉とはいえ、公的立場での表明であり、手のひら返しで簡単に踏み破られるものではないということです。
 市東さんに土地の明け渡しを迫る訴訟を起こした当事者こそ黒野匡彦元社長であり、明らかな訴権濫用です。
 さらに弁護団は、市東さんが耕す南台の農地がすべて、賃借権がある土地、または時効取得された土地であり、市東さんに揺るぎない耕作の権利があることを明らかにしました。
 次回期日は4月25日です。さらに市東さん側からの徹底追及が続けられます。

p160229_2.jpg報告会での市東さんのあいさつ

 皆さん、忙しい中傍聴闘争本当にありがとうございます。この耕作権裁判の今日の進行でもわかるように、どう見たって空港会社側が裁判を起こせるような問題じゃありません。それでもやっぱり国策裁判としての裁判は、よく北原さんが言うように、こっちが勝っているようだけど判決になるとわからない、そういうことがあります。最高裁の判決もどうなるかわかりませんが、私も頑張ってやっていきたいと思います。
 同盟としては、これから3月27日全国集会、7月3日の50周年と取り組みますので、どうかよろしくお願いします。

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