遺志引き継ぐ誓い新たに

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―北原事務局長を偲ぶ会を催す

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 12月10日、成田市内で「北原鉱治さんを偲ぶ会」を開きました。80名余の方に集まっていただき、多くの人にそれぞれの立場から思い出話や裏話などを語っていただきながら、反対同盟の事務局長として50年に及んだ故人の闘いに思いをはせました。発言を受けて北原健一さんがお礼の挨拶をおこない、ともに闘う決意を表明しました。

 北原健一さんの挨拶を紹介します。

 どうもみなさん。ご苦労さまです。みなさんのお話を聞くと、相当偉大な親父(笑)って言われたんですが、家族としては、全然偉大と感じたことはないんです。だけど、今日ここに来てくれている皆さん、すごい人物がいっぱいいるんですよね。動労千葉委員長の田中さんはじめ、弁護団の葉山先生、部落解放の、それと星野さん、本当にみんな偉大な闘いです。
 本当に一人ひとり、すばらしい人が来ています。この人たちがおそらく、次の世代を担い、新しい世の中を作ってくれると僕は確信しています。その一助になればという決意を固めています。
 みなさんは偉大な指導者だと言いますけど、実は親父はよく飲むと「おれはみんなに育てられた。弁護団の葉山さんたち、動労千葉の人たち、婦人民主クラブの人たち......」って言っていました。人間ってそうだと思います。一人ひとりは日々変わっていきますが、信条や信念は変わることはなく一生貫けた、そういう人は幸せだと思います。だから親父は本当に幸せだと思います(拍手)。
 今の世の中を、労働運動を、日本を、世界を変えるには、差別と抑圧、国家権力を前面にふりかざしたこの政治体制を変えるには、革命しかないです。だから、齋藤さんが議員に立候補してあの衆院選を闘った。僕はこういう力がこれから全国に出てくると思います。その後に必ず私たちの理想とする社会、理想とする政治体制、理想とする人間社会が生み出されると思います。
 もうこれ以上、(権力の)思いのままにさせてはならないんだ。そして今まで我々から奪われている、現在も奪われているあの星野さんを奪還しようじゃないですか。そして今、市東さんにかけられたこの攻撃に対して、全力で守ろうじゃないの。そのために、私たちは全力を尽くして闘わなければならないと思います。
 とにかく三里塚闘争は素晴らしい。私はその一員として誇りをもってそう言えます。
 今、新しい時代をつくるのは、ここにいる一人ひとりのみなさんしかいないんだっていうことを本当に今日は肝に命じました。僕はもう70で涙もろくなりましたけど、涙の後には必ず大きな怒りがあります。共に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。

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