4・1全国集会-メッセージ紹介

p180401_8.jpg 4・1全国集会には、「若狭の原発を考える会」からのメッセージが寄せられました。
 集会では、後半の司会を務めた宮本麻子が代読しました。

「若狭の原発を考える会」のメッセージはこちら

 

※テキスト版は以下に掲載します

 

4・1三里塚全国集会へのメッセージ

若狭の原発を考える会・木原壯林

 50有余年の長きにわたって、農地を強奪する国策に抗して戦い続け、「闘魂益々盛んな」三里塚芝山・連合空港反対同盟の皆さんと4.1三里塚全国集会にご参集の皆さんに心よりの連帯の挨拶をさせていただきます。
 原発は、事故の多さ、事故被害の深刻さ、使用済み燃料の処理や保管の困難さなど、あらゆる視点から、人類の手に負える装置ではありません。
 一方、福島事故以降の経験によって、原発は無くても何の支障もないことが実証されました。したがって、原発を運転する必要性は全く見出だせません。
 それでも、電力会社や政府は、原子力規制委員長までもが「安全を保証するものではない」と言う"新規制基準"に適合したことを拠り所にし、また、原発に「絶対的安全性を求めるべきではない」と主張して、原発の再稼働をたくらんでいます。
 また、安倍政権は、2030年までに、いわゆるベースロード電源として、原発電力を20~22%にまで、増加させようとしています。
 それは、①使原発輸出によって、原発産業に暴利を与えるためであり、②戦争になり、石油や天然ガスの輸入が途絶えたときの基盤電源を原発で確保するためであり、③核兵器の原料プルトニウムを生産するためです。すなわち、原発の再稼働は「巨大資本に奉仕する国造り、戦争出来る国造り」の一環として行われているのです。このような社会は、一日も早く変革しなければなりません。
 私たちは、反原発運動を通して、科学技術に過剰に依存する社会、経済的付加価値の追求に明け暮れ、金のために、人の命と尊厳を犠牲にする社会と決別し、人が人間らしく生きて行ける、新しい社会を展望しようと考えています。
 そのために、作物、生き物の生育という、自然の営みを基調とし、大地と水と空気と光の恵みの上に、成り立つ農業は、欠かすことのできない、人々の多くが関わらなければならない、重要な産業です。農業は、人間本来の生き方を学び、人間らしい感性を身に着けるための学校でもあります。その農業が、今、国策によって、破壊されています。
 一方、国策で推進された原発が、重大事故を起こせば、大地、水、空気を汚染し、極めて広範な地域の、農業を根底から破壊することは、福島事故が大きな犠牲の上に教えています。私は、昨年、2回三里塚を訪れさせていただきました。その時、あのフカフカした畑、豊かな農地を見ながら、この大地を放射性物質で汚染させてはならないという決意をますます強くしました。
 農地を守り、農業を復権させることは、人が人間らしく生きる知恵を、自然に求めることでもあります。また、人の命と尊厳を踏みにじる、原発と決別することは、経済的利益のみを追求する、資本主義からの人間性の解放です。 
 市東(しとう)さんの農地を守り、空港拡張計画、機能強化計画を粉砕し、全ての原発の廃炉を闘いとり、反動安倍政権を震え上がらせ、安倍政権を打倒する、圧倒的な大衆運動の高揚を、共に闘いとりましょう。
 最後に、私たちの属する「大飯原発うごかすな!実行委員会」は、今月22日に、大阪の関電本店を包囲する全国集会を計画しています。全国からの総結集をお願いします。
 有難うございました。

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