集会基調提起(事務局 萩原富夫)

p181014_07.JPG プログラムで配布した基調提起を掲載します。
 実際の発言は、このあと作成するビデオをご覧下さい。

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基調報告 2018.10.14

 三里塚闘争は53年目に入りました。空港か農業か。カネか命か。国策か人権か。戦争か平和か。そんな価値観の激突が三里塚闘争ではないでしょうか。だから負けられない。勝つまで闘いましょう。

1、 請求異議裁判12・20判決に向けて
昨年3月から始まった請求異議裁判が9月27日最終弁論をもって結審しました。市東さんの思いのこもった最終意見、参考人の内藤光博さん(憲法)、石原健二さん(農業経済)の意見に続き弁護団の最終弁論が陳述されました。
市東さんの農地を守る正義性がますますはっきりし、反対同盟と顧問弁護団、そして全国の仲間の力で2年にわたって強制執行を許さない勝利をかちとってきました。
勝利判決を勝ち取るためには、判決までの2か月が勝負です。
これからの2か月間を決戦期間として千葉地裁を「強制執行許すな」の声で包囲しましょう。
以下の裁判傍聴を呼び掛けます。
11月9日(金)午前10時30分 第3誘導路裁判 千葉地裁
11月19日(月)午前10時30分 耕作権裁判 千葉地裁
9時から集会・デモ、地裁包囲行動
11月26日(月)午前10時30分 新やぐら裁判 千葉地裁
12月20日(木)午後2時 請求異議裁判(判決) 千葉地裁
12時から集会・デモ、地裁包囲行動
この毎週の裁判日程とあわせて可能な限り千葉地裁に押しかけ、署名・街宣・座り込みなど全力で取り組みますので、皆さんの参加をお願いします。
【とりわけ11・19千葉地裁包囲闘争を重視します。署名・要望書提出行動を行いますので、事前に署名・要望書などを反対同盟に集中してください】

2、空港機能強化粉砕へ住民と共に闘おう
 「成田空港機能強化案」は住民の声を一切無視して、3月四者協議会での「合意」をもって進められようとしています。用地買収の同意書とりつけ、環境アセスの実施、Bラン北伸地区のボーリング調査、Aラン飛行時間延長のための内窓設置受付開始など、安倍流に粛々と進めています。そこには住民の生活や気持ちなど一つも考えない横暴な姿勢しかなく、国策の強制しかありません。
 しかし、住民はまだあきらめてはいません。生活と故郷を守るために立ち上がっています。住民の不安や怒りを共有し、共に空港機能強化粉砕・第3滑走路建設を阻止し、軍事空港建設を阻止しましょう。

3、改憲阻止・安倍政権打倒へ
 第4次安倍改造内閣が発足しました。アメリカと中国が泥沼の貿易戦争に踏み出す中、朝鮮半島では労働者民衆の力で戦争を阻んでいます。まさに混沌とした情勢のなかで、危機に追い詰められた安倍政権は労働法制を改悪し、農業と地方を切り捨て、改憲と戦争へと突き進んでいます。
 このかん起きている関西生コン支部への大弾圧は、労働組合つぶしの象徴的攻撃です。関西で運動の中心を担ってきた関生への弾圧は、労働運動や反戦運動を一掃しようという攻撃であり、安倍政権の改憲攻撃そのものです。全ての闘う仲間の力で跳ね返しましょう。
 沖縄では県知事選挙が闘われ、日本会議の佐喜真淳を吹き飛ばし、翁長知事の後継として玉城デニー新知事が誕生しました。沖縄人民の不屈の闘いに連帯し、辺野古新基地建設阻止へ共に闘いましょう。
 反原発運動では、大飯3、4号機に続き、伊方原発3号機の再稼働を認める判決が広島高裁と大分地裁で出され、司法による「原発安全」宣言がなされました。首都圏では東海第二原発が安全審査に合格したものの、老朽化のため再稼働の目途はたっていません。福島第一原発の危機的状況と被曝問題を覆い隠す安倍政権を許さず、再稼働阻止・全原発廃炉へ闘おう。

4、まとめ
 空港機能強化と闘う住民運動を巻き起こし、市東さんの農地を守りぬきましょう。三里塚は国策による農地強奪と農業破壊に立ち向かい、沖縄、福島と連帯し安倍打倒へ闘います。共に闘いましょう。

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