10・8三里塚全国総決起集会①
「樫の木まつりは大成功」-市東さんが意気高くあいさつ
7月9日におこなわれた現地闘争&樫の木まつりで、市東孝雄さんが最後にまとめの発言。「最高裁判決以降、ここでまた、このような祭りができることは本当にうれしい」と述べるなど、この日の勝利を象徴する意気高い言葉でしめくくりました。
「今日は三里塚の新しい出発点」ー動労千葉・田中委員長のあいさつ
7・9現地闘争で、デモに出発する前におこなわれた連帯あいさつで、動労千葉の田中康宏委員長が発言。本日の闘いに込めた反対同盟の思いを端的に語ってくれるものでした。
6・26耕作権裁判闘争・デモ行進
6・26耕作権裁判闘争・集会発言
「墨塗り文書を開示しろ!」-内田裁判長の証拠隠しと徹底対決
-6・26耕作権裁判闘争
強制執行は許されない!―NAAを徹底追及
―5・25請求異議裁判闘争
5月25日、市東さんの農地への強制執行を許さない請求異議裁判闘争を闘いました。
午前9時から千葉市中央公園で集会を開き、千葉地裁へ向けてデモ行進。デモ終了後、10時に地裁正門前に集まり、6395筆の署名を携えて提出行動をおこないました。
裁判は、「請求異議に該当しない」とする空港会社の主張に対して、弁護団が判例や学説なども引用しながら請求異議の理由を詳細に論述。傍聴席も一体となって、強権指揮もあり得た高瀬順久裁判長の拙速審理を許さず、空港会社をさらに追いつめる闘争として闘い抜きました。
次回の弁論は8月10日(木)午前10時30分からです。
(写真は上から順にデモ行進、デモ前の集会、署名提出行動、裁判報告会です)
「三里塚・請求異議裁判署名」の呼びかけ
全国の闘う仲間の皆さん。
反対同盟は、市東さんの農地に対して国と成田空港会社(NAA)がもくろむ強制執行を許さないために、新年冒頭の旗開きをもって決戦本部を発足し、市東さんとともに体を張って闘う態勢を築いてきました。
その中で、市東さんは強制執行を許さない新たな裁判(請求異議裁判)を開始しました。
この裁判に全力で取り組み、市東さんを応援し、強制執行の攻撃を押し返していくべく、「三里塚・請求異議裁判署名」の取り組みを呼びかけます。
最高裁で確定した「農地を明け渡せ」という判決は、地代のだまし取りや文書偽造など、NAAの数々の違法・不法にふたをして、市東さんの耕す権利を踏みにじった許すことのできない判決です。しかし、NAAによる強制執行請求を千葉地裁が許可しなければ、強制執行はできません。「強制執行は許されない」という市東さんの主張が千葉地裁を圧倒し、裁判の開始と強制執行停止をかちとったのです。請求異議裁判は、まさに最高裁決定をひっくり返すたたかいです。
「農地取り上げは私だけの問題ではありません。労働者も農民も本当に生きていけない現実を一丸となってとめましょう」「私の農地の問題は、沖縄や福島とひとつながりです。だから私はたたかいます」と常々市東さんは言います。そして、「私の思いは、これからも天神峰で農地を守り、地道に働き続けることです。空港会社の不当な執行請求に対しては、あくまでたたかう覚悟です」と陳述書で述べています。こうした市東さんの譲れない思いに、何としても応えようではありませんか。
NAAによる農地取り上げは、第3滑走路計画と一体です。反戦を掲げ、半世紀を超えて闘い続ける反対同盟をつぶそうとするものです。強制執行阻止は、改憲や戦争に向かう安倍政権との闘いそのものです。
あらたな署名運動をとおして、さまざまな怒りや闘いと結びつき、何が何でも市東さんの農地を守る強固な陣形を築いていきたいと思います。天神峰=決戦本部にもどんどん駆けつけて下さい。
皆さん、ぜひ署名に取り組んでくださいますようお願い致します。
2017年3月26日
決戦本部アピール
全国から集まられた皆さん。
昨年、私たちは三里塚50周年集会を成功させ、また今年、関西でも三里塚50年集会が成功しました。有難うございます。
私たちは、三里塚50年の「空港絶対反対・農地死守・実力闘争」の勝利を核心に、さらなる三里塚闘争の大衆的拡大をなんとしてもやらねばなりません。
今、三里塚闘争は、歴史的「決戦」に突入しています。
市東さんと反対同盟顧問弁護団を先頭にした、10年以上にわたる裁判闘争の圧倒的かつ勝利的な展開に追いつめられて、10月25日、最高裁は上告棄却を強行したのです。
市東さんの真実の訴えは何ひとつ聞き入れず、地元農業委員会から司法・最高裁に至るまで、違法・偽造は当たり前と言わんばかりの、卑劣で理不尽極まる本性を私たちは目の当たりにしてきました。
強制執行はまさに、空港の完成を阻んでいる三里塚闘争への恐怖であり、反対同盟の基本路線を父・東市さんから受け継いだ孝雄さんへの憎しみであり、「国策に抗う者への見せしめ」の攻撃なのであります。
許すわけにはいきません。かつて萩原事務局次長が「国家権力の政策を本気で止めようとするなら、闘いは必ず実力闘争になる」と言った情勢の只中にあります。
反対同盟と全国の仲間が市東さんとスクラムを組み、身体を張って農地を守ろうと、1・9旗開きに「決戦本部」を構えました。この3ヶ月、ひとりで立ち寄ってくれた方もいれば、現地調査、交流会などさまざまな形での来訪もあり、全国からは激励が寄せられています。
私たちは強制執行を阻止するために、天神峰「決戦本部」で「ともにスクラムを組み闘う戦士」の決起、闘うグループの結集を訴えます。
また、第3滑走路建設・深夜早朝の飛行時間延長・B滑走路1000㍍延長といった「成田空港の機能強化策」に反対します。
「企業が儲かれば労働者の給料もあがる」と言いながら、企業=資本家の利益一辺倒のアベノミクス政策以外の何ものでもありません。機能強化は、地元住民への騒音地獄、農地・農業破壊を強いる廃村化なのです。粉砕あるのみです。
安倍政権の戦争に向けた「憲法改悪」「共謀罪制定」等の横暴な政治に対して、連続的な国会弾劾闘争が闘われています。沖縄一辺野古・高江では、本土の機動隊・海上保安庁と実力阻止闘争が闘われています。福島-反原発、そして労働者・農民が闘いぬいています。実力で国策を阻んできた三里塚は、こうした闘いの最先頭に立つ闘いです。
三里塚闘争でともに闘おう! 新たなる三里塚50年へ! 「三里塚共闘」のさらなる団結と激闘に向け闘おう!
2017年3月26日