●3・30大結集へ向けて 2008年の闘争課題(3)

――市東さんの農地を守る支援の大運動を


1月15日の裁判で大段幕を掲げアピール
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■2008年の三里塚闘争の大きな課題は市東孝雄さんへの耕作権=農地取り上げ攻撃に対して、労農学市民の団結した全国的な支援運動を作り上げることです。

■1月27日に東京杉並で行われた都政を革新する会の旗開きで反対同盟萩原富夫さんが「市東さん裁判の弁論は1回1回が収用委員会の公開審理のようなものです」と強く訴えました。市東さんの裁判は現在、農地強奪阻止行政訴訟(市東さんが千葉県を提訴)と耕作権裁判(不法耕作でっち上げ=空港会社が市東さんに「契約地以外の畑の明け渡し」を要求)の2つの裁判が行なわれていますが、今年秋には、「契約地」の明け渡し期限が来て、空港会社から別の提訴が行われる可能性があります。すると裁判は3つになります。
■空港会社提訴の裁判は「農地法で農地を収用する」という、前代未聞の暴挙です。なぜ、こういう暴挙に訴えざるをえないかと言えば、1989年12月で土地収用法の事業認定が失効した結果、未買収地を取り上げる権力的手段がなくなり、使える法律なら何でも使う、とのおよそ“権力者らしからぬ”、なりふりかまわぬ手段に訴えてきた結果なのです。他の、民法による天神峰現闘本部強奪裁判、一坪共有地強奪裁判も同様です。
■追いつめられた結果のなりふりかまわぬ法の破壊に出てきているのです。であればなおの事、こうした暴挙を許してはなりません。何よりも市東さんの生活と営農が直接にかかっているのです。
■この闘いに勝利する道は、法廷内での徹底的な論戦と同時に、法廷外における団結した労働者、農民、学生、市民の圧倒的な大衆運動を実現することです。
■しかも、市東さんの問題は、自公政府による農業・農民切り捨ての最先端での闘いだという認識が決定的です。この点からさらにいっそうの、特に千葉県下の農民の結集を図る必要があると思います。同時に、これは労働者自身の問題でもあるということを強調したいのです。
■中国ギョーザ農薬事件に現れた、食と農の安全のすさまじい破壊は、労働者への賃金切り下げ攻撃と完全に一体です。日本の大手商社、食品会社が中国資本と結託して、中国人労働者を極限的に搾取した結果、「安全の破壊」が起きたのです。何のための搾取か。安い「冷凍食品」によって、日本の労働者の賃金を抑え、ボロもうけするためです。
■しかも冷凍食品の蔓延は、共働きをしなければ生き延びることさえできないプロレタリア家庭の食生活の現実と裏腹なのです。調理する時間も奪われた労働者家族の置かれている現実です。
■農民が生きられる条件を保障し、食の安全を守る闘いは、労働者の生活と賃金と生存をも守るのです。この点からも労農が連帯した闘いが問われています。その象徴的な闘いとして、農業・農民の切り捨てに対して、最先端で対決する市東さんの農地取り上げとの闘いがあります。
■市東さんの裁判闘争は、早期結審・反動判決策動との本格的闘いに入ります。毎回の傍聴闘争に全力で取り組むことを訴えます。

  

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