サイトリニューアルのお知らせ
こちらに旧サイト(2006年9月--2009年8月)の記事を保存しております。
■2019/07/18 三里塚反対同盟のサイトを再リニューアルしました。
2019.07〜以降 新三里塚同盟サイト
バックナンバー。2009.7-->2015.2
バックナンバー。2015.2-->2019.6
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東側誘導路を自走し、暫定滑走路との接合部分にさしかかるアシアナ航空機
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■7月30日から東側誘導路の供用が当初発表よりも9カ月前倒しで開始されました。それによって、写真にあるように暫定滑走路に入る航空機はすべて東側誘導路を使用することになり、部落住民に耐え難い騒音と振動を与えることによって生活を破壊しています。
■しかし実際には、2カ所の信号機で停止することになり、電波障害を引き起こすなどして、利便性は高まりません。だから第3(西側)誘導路なのです。どこまで行ってもナリタは欠陥、危険、デタラメな空港のままです。以下写真。
記者会見に臨む市東さんと弁護団
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■市東さんの耕作権裁判、第12回口頭弁論闘争を85人の労農学の結集で、勝利的に闘いぬきました。耕作権裁判は「契約地」とされている以外の土地について「不法耕作だから明け渡せ」と要求してきている不当裁判です。
■この日、市東さん側は、土地家屋調査士である青柳晃敬さんの鑑定書を提出して、NAA側を追いつめました。青柳鑑定書は、NAAが「不法耕作地である」と特定する根拠としてきた3つの測量図のすべてについて「実測に基づくものではなく証拠価値はない」と断定しました。
■7月21日の市東さん行政訴訟、農地法裁判の弁論開始前、反対同盟と弁護団は現闘本部裁判を担当する仲戸川隆人裁判長が所属する民事第5部書記官室におもむき、申入書を手渡しました。6月25日の弁論における訴訟指揮を弾劾し、石橋恵美子証人の再喚問、現闘本部建物の実地検証を要求するとともに、いわゆる仮執行宣言つき判決への懸念を表明しました。仮執行宣言つき判決とは、1審判決だけで(2審、3審を経ずに)現闘本部建物の撤去を執行してしまう、悪らつな判決のことです。
■以下、全文を掲載します。
■7月21日千葉地裁601号法廷で、市東さんの行政訴訟と農地法裁判(いずれも堀内明裁判長)が85人の結集で傍聴席を埋め尽くして闘われました。
■今回は2つの裁判に共通の重要な論点として、NAAによる2カ所(家の前と天神峰現闘本部先)の農地の取得が農地法6条違反であることを追及しました。農地法6条とは、「何びとも住所地以外の小作地を所有することはできない」という規定です。戦前の地主制を復活させないために保障条項として農地法に盛り込まれたのが農地法6条なのです。
■空港公団(現NAA)は1996年まで本社を東京都内に置いていました。したがって住所地は東京です。しかし、その間に前記2つの農地を買収していたのです。一番古いもので1970年、一番新しいものでも1988年です。これを空港用地に転用することなく、20年から30年も小作地のまま所有し続けました。これは明白に農地法6条違反です。行政訴訟では、弁護団の追及に対して千葉県側代理人は「書面で回答します」としか言えませんでした。
■農地法裁判(NAAが市東さんの契約地について明け渡しを求めている裁判)でも弁護団が行政訴訟と同趣旨の農地法6条違反と地代の詐取(さしゅ)について再求釈明を突きつけました。ここで堀内裁判長が「釈明はできるようだったらやって下さい(できなかったらやらなくてもいい)」とNAA側に助け船を出したことに対して、傍聴席から一斉に抗議の声を上げ、不当な訴訟指揮を許さないよう、市東さんや弁護団と一体となって闘いました。
■さらに弁護団は、NAA側による市東さんへの契約地明け渡し要求が無効である根拠を8点に渡って全面展開、県による賃借権の解除決定自身が違法であり、無効であること、数々の農地法違反をくり返してきたNAAに訴えの資格はないこと、本来土地収用法で行うべき公用収用を農地法を使って行うことは、適正手続きを定めた憲法に違反すること等々を明らかにしました。
仲戸川裁判長に抗議の申し入れ
■裁判に先立って反対同盟は、6月25日に行われた天神峰現闘本部裁判での仲戸川隆人裁判長の訴訟指揮に抗議し、「最重要証人の再喚問」と「天神峰現闘本部の実地検証」の2つの証拠調べを行うよう仲戸川裁判長に対して申し入れました。
■北原鉱治事務局長が「仲戸川裁判長に面会したいから取り次いでほしい」と担当書記官に告げると書記官は「仲戸川裁判長は会えない」と回答しました。一同はこれに強く抗議するとともに、北原事務局長が申し入れ書を読み上げて書記官に手渡しました。
■反対同盟は仲戸川裁判長の強権的な訴訟指揮に強く抗議し、証拠調べの続行を強く要求して闘います。
■7月21日、市東さんの行政訴訟と農地法裁判が、そして27日には耕作権裁判が相次いで闘われます。西側誘導路新設策動に見られるように、市東さんに対する追い出し攻撃が激化する中で闘われる重要な裁判です。政府・国交省、成田空港会社に対する怒りを、7・5現地闘争に続いて叩きつけていこうではありませんか。6・25天神峰現闘本部裁判での仲戸川裁判長の暴挙に見られるような、千葉地裁の司法反動を許さないために、連続して傍聴に結集されることを強く訴えます。
■以下、反対同盟からの呼びかけ文を掲載します。
■仲戸川裁判長弾劾、新誘導路供用阻止、市東さんの農地を守れ!をかかげた7・5三里塚現地闘争は全国から350名が結集し、暫定滑走路までわずか70メートルに迫る開拓道路に、長さ30メートルにわたって埋め尽くすように闘いの参加者が集って意気高く闘われました。
東側誘導路の7月供用前倒しを前に、新たな誘導路(3本日)の建設計画が浮上した。反対同盟は腹の底からこみ上げる怒りをこめて、この新たな攻撃を断固粉砕する決意を表明する。
7月4日付東京新聞によれば、計画は第2ターミナル・エプロンから暫定滑走路「へ」の字誘導路の南部分をつなぐものである。これは市東さんの宅地と畑を空港の中に囲い込むという、絶対に許せない暴挙である。「農地法で農地を取り上げる」という暴挙に飽きたらず、この挙に出た政府・国交省、成田空港会社に対して、反対同盟は心底からの怒りをおさえることができない。