●2期差し止め棄却に怒りも新た


これが最高裁判所の
15人の裁判官

成田空港2期工事の差止を求めて反対同盟が提訴していた裁判の上告審で、最高裁は8月6日「上告棄却」の判決を下しました。絶対に許せません。これに対して反対同盟は8月10日、弾劾声明を発しましたので掲載致します。



二期工事差し止め請求訴訟に対する上告棄却を弾劾する


 最高裁は8月6日、二期工事差止上告審に対して上告棄却の反動判決を下した。この判決は、千葉地裁・東京高裁の判決をそのまま踏襲したものであり、実質上門前払いの不当極まりない判決であり絶対に認めることはできない。反対同盟は満身の怒りを込めて上告棄却判決を弾劾する
 そもそも二期工事は1985年、地元住民を無視して多くの未買収地を残したままの「穴あき工事」として強行された違法なものである。航空の安全を定めた国際航空条約民間(シカゴ条約)にも違反している。その違法な工事を拡大することによって、住民を大騒音と大惨事による生命の危険に叩き込んでいる。民家上空40メートルのジェット機飛行という国家犯罪を早朝から深夜まで繰り返してしている。
 
このような歴然たる生活・営農破壊の現実に対して最高裁は、「まだ病人が出ているわけではなく、被害は社会生活上の受忍限度を超えていない」などという地裁・高裁の不当判決をそのまま踏襲して政治的に上告棄却を強行した。
今回の判決は、成田空港会社(NAA)の違法な二期工事を容認したのみならず、連日強行されている殺人的な騒音被害に住民を叩き込むことによってNAAと一体となって住民を追い出しそうとするものである。まさに、42年たった今もなお空港建設が阻止され続けて追い詰められたNAAと司法とが一体となった政治的な反動判決にほかならない

しかし反対同盟は、このような反動判決などには微動だにしない。今回の理不尽な上告棄却判決への怒りも新たに、市東孝雄さんの農地取り上げ攻撃をはじめとする反対同盟・三里塚闘争潰し攻撃を粉砕して、空港廃港の勝利の日まで徹底的に闘いぬくことを宣言する。
  2008年8月10日               


三里塚芝山連合空港反対同盟
連絡先 事務局長・北原鉱治
成田市三里塚115

  

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