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廃道攻撃には実力闘争で闘う

  • Posted by: doumei
  • 2010年4月 1日 01:57

p100328_18.jpg ―三里塚の農民、三里塚を闘う労働者が先頭に立つ
―4・25沖縄県民大会に反対同盟の旗をぶったてる

 「まず第一点に、三里塚は決戦が来たということです。空港をぶっ潰してはじめて世の中変わるし、世の中の人も分かるんですよ。そのための決戦がここにあるということをはっきりさせたい」
 「三里塚の農民が先頭に立つ。労働者の先頭には、われわれの両輪である動労千葉をはじめとする三里塚を闘う労働者が立つ。そういう時代が今求められている。このことを第2のなかで訴えたい」
 「私たち自身が沖縄の地に出向いて、4月25日の県民大会の中に反対同盟の旗をぶったてて、反対同盟ここにあり、反対同盟は沖縄人民とともに闘う、本土の人民よ決起せよ、一緒に闘おうじゃないかと、自分たちで示したい」
「廃道策動がある時には、全国に呼びかけて実力闘争・武装闘争を闘いぬきます。代執行との闘い、あのような闘いをやることが一番の勝利の道なんですよ。(廃道攻撃に対しては)断固としてこれと闘いぬいていくことを明らかにしたい。当然、緊急闘争・動員を組みます。4、5月の状況いかんでは、全国集会があるということも確認していただきたい。」

p100328_15.jpg基調報告(3・28全国集会) 

萩原進事務局次長

 4点にわたって簡潔にやらせていただきます。
 まず第一点に、三里塚は決戦が来たということです。
 今の鳩山連合政権の中で、国民がややもすれば、一定の希望を持ったわけですけど、根底から民衆に背を向け、生活をできないような政治が開始されているわけです。空港問題でもしかりです。闘わなければ生きられないような状況が作られようとしている。団結街道、今日、デモで実感していただきたいと思いますが、43年間誇りを持って、守り抜いている道路を廃道にしようとしているんです。そこは人が住んでいるんですよ。畑があるんですよ。部落があるんですよ。それを一方的につぶそうとするわけです。それだけでなく、そのすぐ脇に新たに誘導路を造ろうとしている。こんなことを許せますか。
 あの茨城空港は、220億円でできたんです。誘導路を造り、団結街道を封鎖し、その一体を塀で囲む工事費がいくらかというと200億円ですよ。成田だからいくら金をつぎ込んでもいいんだという、とんでもない話です。われわれの闘で43年間空港政策がぶっ止められて、空港会社や自治体そして地元利権は、「成田の地から空港がなくなったら明日から食べられなくなる、そのためには格好だけでもつけよう」とやっきになっている。1本の滑走路に3本の誘導路をつける、2500メートル北進したけど、それじゃだめだからすぐ脇に3000メートル級の滑走路を作るんだと、とんでもない発想をしてきている。だから反対するんですよ。今度の第3誘導路・団結街道廃止について闘わなかったらこの世の中おかしくなるんです。空港をぶっ潰してはじめて世の中変わるし、世の中の人も分かるんですよ。そのための決戦がここにあるということをはっきりさせたい。

p100328_14.jpg 第2に、今日の恐慌下の中、資本家が労働者を食べさせなくなった。労働者だけでなく、あらゆる人たちがどん底に突き落とされなければならないような、支配者階級の状況があるわけです。
 大恐慌の中で、労働者に対する攻撃、農民に対する攻撃、あるいは差別を受けている人、弱い立場の人たちに対する抹殺攻撃としてかけられてきている。鳩山政権は未だかつてない92兆円という予算を立ち上げたけど、その半分が借金です。今までの累積が1000兆円に届かんとする破産国家です。それなのに、バラまきをやろうと。成田空港に200億円、いまさら投入しようというとんでもない話です。農民に対して個別補償制度といって500億ちょっとという、補助制度を持ってきた。農家を補助しているように見えますけどその査定額というのは、1町歩(1ヘクタール)に対して1万3千円の補償なんです。20年前の価格より安いんです。農林省の査定でも、1万6千円ださなければ米農家は維持できないと言っているにもかかわらず、1万3千円でいいんだと。「農家は優遇されている」と分断政策としてやろうとしているわけです。こんなことに騙されて、農民のための農業政策があるんだとはならない。そういう今の政府をぶっ倒す闘い、農家・農民の先頭に立つのが三里塚の闘いです。
 三里塚の農民が先頭に立つ。労働者の先頭には、われわれの両輪である動労千葉をはじめとする三里塚を闘う労働者が立つ。そういう時代が今求められている。このことを第2のなかで訴えたい。
 p100328_2.jpg  そして労働者と農民が連帯して闘うこと、その構築が一方で迫られているわけです。
今年の動労千葉の2派にわたるストライキ、これを反対同盟は断固支持します。動労千葉とともに、国鉄労働者とともに、全国の労働者とともに闘うためにも、共同闘争としてJR東日本を倒していく闘いに参加することができるのです。もう乗客の安全だとか事業に責任を持つとかじゃないわけです。今の資本主義体制のなかでやっていけないから、人民を虐げ、殺していくという姿が現れてくる。成田においては、何とか形をつくって、羽田との競合の中でも生き延びて行こう、あるいはアジアの空港の中で勝ち残っていこうとしている。こんなやり方は絶対に許さないんだということをわれわれの闘いのなかで示すことだと思います。

p100328_19.jpg 第3点目には、三里塚闘争のもう一方の柱である軍事空港建設反対、その路線の中にある反戦・反基地、この闘いが求められてきている。そのなかで沖縄との連帯をとことん求めて行きたいと思います。
 普天間の問題は、新たな沖縄の闘いの大爆発の始まりですよね。本土における大爆発を勝ち取るためには、三里塚闘争の中で沖縄問題を語り、沖縄との連帯をとことん追求していく、そういう闘いが求められているんじゃないのか。そのことを本日、はっきりさせたいと思います。そのためには、あらゆる排外主義などとの闘いもあります。軍事空港建設そのものと闘いぬいていくと同時に、私たち自身が沖縄の地に出向いて、4月25日の県民大会の中に反対同盟の旗をぶったてて、反対同盟ここにあり、反対同盟は沖縄人民とともに闘う、本土の人民よ決起せよ、一緒に闘おうじゃないかと、自分たちで示したい。これをもってあらゆる市民、あらゆる住民をこの中に吸引して、ともに闘っていきたいと思います。

p100328_17.jpg 最後に、第4番め、これが重要になります。
 団結街道の廃道化が成田市議会で可決されました。告示・縦覧後、廃道攻撃が出されてくるでしょう。本部裁判も控訴審が開始される。同時に第3誘導路の認可申請が早められてくるだろう。
 しかし、昨年10月全国集会で、本部裁判の判決公判を断固闘いぬこうと提起し、この旗の下に2月25日大胆に闘いぬいた。判決は、嘘とペテンと詭弁で塗り固めた反動的内容でありましたけど、一番の狙いであった仮処分による撤去を打ち砕いた。弁護団を先頭とするあらゆる三里塚勢力が地裁を包囲し、ビラをまき、傍聴闘争を断固闘い、あの判決を勝ちとった。この地平によって、4・5月の攻撃を木っ端微塵に粉砕する道が保障されているわけです。これを闘いぬかなかったら、三里塚の勝利はない。
p100328_13.jpg われわれは、一坪裁判と現闘本部裁判を闘うとともに現地における第3誘導路建設阻止・廃道阻止を闘う。廃道策動がある時には、全国に呼びかけて実力闘争・武装闘争を闘いぬきます。夏の参院選や、千葉では国体がありますが、そういう渦中まで押し込んでいく。代執行との闘いによって、社会的政治的問題として広まった三里塚の名声をもう一度取り戻さなくてはならない。あのような闘いをやることが一番の勝利の道なんですよ。
 こういう闘いを恐れるから、あの一帯をフェンスで囲って、近づけないように見えないようにして、穏便に物事を進めようとするのが今度の団結街道閉鎖なんですよ。これは市東さんの農地の取り上げ問題ともつながります。断固としてこれと闘いぬいていくことを明らかにしたい。当然、緊急闘争・動員を組みます。4、5月の状況いかんでは、全国集会があるということも確認していただきたい。
 反対同盟は、4、5月決戦を闘いぬいて、夏から秋の勝利を勝ち取り、10・10の全国集会に向けて勝利の大道を歩むために、文字通りまなじりを決して火の玉になって闘いぬくことを決意して基調報告とします。

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