用語解説

【全面的価格賠償方式とは】
 1996年の最高裁判決で創設された共有権の分割のやり方。従来は、共有権の分割は現物による分割しか認められていなかった。権利の割合の大小に関わらず、私有財産権は尊重されなければならないという私有財産制の原則があったからだ。しかしこの最高裁判決で、金銭賠償で分割できるという反動的な方向に道を開いた。以来、特に、持分が少ない共有権に対しては、この分割方式が乱用されている。空港会社はこの反動判決をタテにして、「三里塚地区周辺に土地を持つ会」が所有する一坪共有地の強奪を試みている。

  

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