市東さんの耕作権裁判とは

 市東さんの耕作権裁判は、成田空港会社(NAA)による農地取り上げと闘う裁判です。
 問題になっているのは、反対同盟・市東孝雄さんの祖父が開墾してから、90年間耕作してきた畑です。NAAは18年も前に畑の底地を旧地主から違法に買収しましたが、今になって突然、農地法を乱用した違法手続きで取り上げようとしています。他方で、畑の一部を「会社の同意なく占有している(不法耕作)」として不当に明け渡しを求め提訴してきたのです。本件はその裁判です。
 戦後の農地改革を引きつぎ、耕作者の権利を守ることを目的に制定された農地法を悪用して、農地をとりあげる提訴は許されるものではありません。一種の法の破壊です。
 そもそも問題の畑は土地収用法が18年も前に失効して、任意買収以外に取得の手段がなくなった農地です。それを農地法で奪おうとしているのです。
 その他にも、市東さんの耕作権取り上げ問題では、農地法、民法に関しての数々の違法・不法行為が重ねられています。
 常識では考えられないこの事件の背後にあるものは、いま激しく進行する農業つぶしと農地法の廃止問題です。憲法改悪といっしょの動きなのです。
 今後、知事の決定の不当を明らかにする行政訴訟、賃貸借の対象とされる農地の明け渡し訴訟との闘いが始まります。農地と耕作権をめぐる一連の大裁判になります。ご支援をお願いします。

  

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