暫定滑走路を3500メートルにする?!

――東峰区を抹殺する気か!

5月12日付千葉日報
地元空港利権団体が「3500メートル化を要求して大会を開催した」との新聞記事(5月12日付千葉日報)

■成田空港関連企業で構成する「成田空港の機能拡充と地域経済の活性化を実現する会」(会長=野間口勉成田商工会議所会頭)は、5月11日、成田国際文化会館で190人を集めて「平行滑走路の3500メートル以上への延伸などを求める」大会を開催しました。空港会社の黒野匡彦社長も参加し、「成田がこのままでいいのか、という視点で議論してもらいたい」と地元財界の動きを歓迎するあいさつをしました。
■冗談ではありません。暫定滑走路の3500メートル以上への延伸は、北に延伸して2500メートルにするのに加えて、さらに南に1000メートル以上延長しようという話です。そこには3軒の農家を含めた計4軒の住民が暮らしているのです。この東峰区の住民をどうしようというのでしょう。「死に追いやる」(5月12日の緊急集会での萩原進事務局次長の発言)という話です。
■それもこれも空港関連企業私的利益のためです。他人を踏みにじり犠牲にして、自分たちの利益だけをむさぼる――これが、成田商工会議所などの主張していることなのです。こうした考え方こそ、格差社会に象徴される今の社会の荒廃の根源です。同盟員の市東孝雄さんの耕作権を奪うために「1億8千万円の補償がされるのだから何の文句があるのか」(昨年9月14日、千葉県農業会議)という暴言が飛び出すことにつながる発想です。
■「し烈な競争に勝ち続け、自らがのし上げり続けなければ生存そのものが許されないような世の中で、誰がマトモに生きていけるだろう」(32歳=元フリーター)という告発の声が、今若者たちの間で爆発的に広がっていますが、私たちはこうした告発の先頭に立ちたいと思います。
■国や権力や金持ちの横暴にあくまで抵抗しぬく、これが反対同盟の主張です。私たちの闘いはすべての人の生きる権利、幸福を追求する権利を守ることにつながると確信しています。3500メートル以上の延伸という暴挙を許しません。

  

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