●「労働者と農民の連帯した力で農業・生活破壊・低賃金攻撃を打ち砕こう」

鈴木謙太郎さんと伊藤信晴さんが労農連帯を訴え=9・29ワーカーズ・アクション

発言する鈴木謙太郎さんと伊藤信晴さん

■9月29日、青年労働者・学生が「こんな世の中いやだ」「闘わなければ殺される」と叫んで東京池袋をデモするワーカーズ・アクションが豊島公会堂で闘われました。集まった810人の労働者・学生に、反対同盟から鈴木謙太郎さんと伊藤信晴さんが登壇して訴え、宮本麻子さんも合流しました。

動労千葉・田中委員長
■最初に動労千葉の田中康宏委員長が「闘う労働組合が歴史の最前線に登場する時だ。11月4日に1万人の労働者が集まることが社会全体を揺り動かす力になる」「誇りをもって『自分はこんなにすごい集会をやっているんだ』と呼びかけよう」と檄を発しました。
■圧倒的な拍手に迎えられて反対同盟の2人が登壇しました。最初に鈴木謙太郎団が発言しました。「政府は今、本気で日本の農業をつぶそうとしています。300万と言われる農家を40万に減らそうとしています。農産物の輸入自由化に歯止めがかかりません。米は十数年前の半値以下。これでは農家は生活していけません」と農業破壊の実態を報告しました。
鈴木謙太郎さん
■さらに、自分の住む菱田地区の例を紹介して「真上を飛行機が連日飛んでいます。成田用水という空港関連事業によって、村の全員が脅しと買収で移転し、今ではうちが一軒です。しかし一軒でも負けないとがんばっています。一度見に来てください」と空港による菱田廃村化攻撃を弾劾しました。
■そして労働者と農民の連帯の必要性を強調して「米が安くなり農家がつぶれ、賃金が安くなる。賃金をもっと安くしようとして米や野菜を輸入しています。これを商売としてやっているのが商社です。こういう労働者いじめ、農民切り捨てに対して労働者と農民は連帯して闘わなければいけない、と痛切に感じます」「農民切り捨ての最先端が市東さんにかけられた農地法による農地収用という、とんでもない攻撃です。収用委員会のような裁判もつづいています」と指摘しました。最後に「しかし反対同盟は市東さんとともに一歩も引きません。10・7集会に大結集をお願いします。11・4の総決起大会を成功させましょう」としめくくりました。
伊藤信晴さん
■つづいて伊藤さん。伊藤さんはまず「今の政府・空港会社は農業破壊の攻撃という形で航空・空港政策を貫徹しようとしています」と攻撃の質の転換を指摘しました。さらに「私自身娘がいますが、その現状や仕事の将来を考えると農業破壊の現実と若い労働者が置かれた状況というのは完全に表裏一体だと感じます」とつづけました。そして安倍政権が打ち出したアジア・ゲートウェイ構想の本質を暴露して「支配階級が延命するための戦略がアジア・ゲートウェイ構想だと思いますが、その重点10項目の最初に航空政策の大転換、空港容量の拡充という文句が出てくる。また、アジアから安い労働力を積極的に導入する、とも書かれています。日本の工業製品をアジアに売るためにFTA、EPAを締結しようとして、農業つぶしを打ち出しています」と弾劾しました。
10・7集会への参加を呼びかける
■結論として「支配階級の延命戦略であるアジア・ゲートウェイ構想の首根っこを、反対同盟とみんさんの力で培ってきた三里塚40年の闘いが握っているということが重要なんです」と強調、「10・7は三里塚農民が日本農民の先頭に立って農業破壊と闘い、市東さんの農地を守る集会です。労働者と農民の連帯の中に勝利の道があります。11・4に全力をあげて勝利しましょう」と声を大にしました。
■集会では、全逓労働者(基調報告)、「日の丸・君が代」不起立教師、法大生、合同労組・自治労・医療労働の青年労働者たちが次つぎと立って、「怒りを爆発させて11・4集会へ。1万人の結集で革命をやろう」と叫びました。
■池袋一周のデモでは飛び入りの若者がつぎつぎと現れ、右翼の妨害をはねのけて、街をさながら解放区に転換したのです。 集会に参加した労働者の皆さん インターナショナルの斉唱 デモに出発 鈴木謙太郎さん伊藤信晴さんも先頭でデモに 圧倒的な注目を集めたデモ 遠藤からの飛び入りや、共にシュプレヒコールをあげる人たちも

(鈴木謙太郎さんの発言のビデオはこちら)


  

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