●三里塚の闘いを広げよう

――関西実行委が現調に

 三里塚決戦勝利関西実行委員会から、3名の方が現地を訪れ、11月30日から3日間、現地調査と産直野菜の集荷を手伝う援農をおこないました。関西では、「三里塚写真展と有機野菜販売会」の取り組みを続けていただいています。今回は、その写真をさらに豊富にするため、プロのカメラマンも同行されました。

市東さんの畑の前で説明

 三里塚現闘員の案内で、反対同盟宅の訪問や、三里塚現地のすみずみまでまわり、調査しました。
 11月30日は、小雨降る中、市東さんの家のそばの畑にある監視台にあがって、暫定滑走路の「へ」の字誘導路、爆音の状況などを観察。さらに現闘本部や裁判になっている市東さんの畑、成田クリーンパークを見てまわりました。


開拓組合道路から暫定滑走路を見る

 次に東峰地区に移り、東峰神社、東峰墓地を調査後、東峰地区の上空40メートルを飛行する様を観察し、写真を撮ろうとしたのですが、この日は20分待っても飛行機が飛んでこなかったので、翌日にまわすことにしました。次に芝山町に移り、最初は、横風滑走路(現在、用地買収不可能のため、工事凍結中)のど真ん中に位置している横堀団結小屋を見たあと、芝山町菱田・鈴木さんの有機野菜の出荷現場に行き、手伝いながら交流しました。

野菜の出荷作業を手伝いながら。右が鈴木加代子さん

築100年を越すといわれる鈴木さんの家の隅の方に、昔のはかりがおかれていることに注目が集まり、希望があったので、鈴木さんの方で、はかりを提供することにしました。その後、北原事務局長宅を訪問し、北原さん著の「大地の乱 成田闘争」の説明を受けながら、交流を深めました。

北原事務局長宅で

 2日目の12月1日は、まず前日できなかった東峰地区上空40メートル飛行の写真をばっちり撮りました。さらに、成田空港周囲には数十箇所の機動隊監視台がありますが、天神峰・市東さん宅の目の前にある不当かつ人権無視の監視台を写真におさめました。その後、岩山記念館、戸村委員長の墓地なども調査しました。
 3日目の12月2日は、「地理も覚えた現闘員の案内はなくても大丈夫」ということで、関西実行委だけで、さらにくわしく現地をまわりました。この日は、東峰・萩原進さん宅を訪れ、農作業中にお話を伺い、交流を深めたとのことです。
 今回の現地調査で撮りためた写真が、関西でどのような実を結ぶのか、私たちも楽しみです。

  

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