●「２００７年を振り返る」――シリーズ��

■２００７年は、新年冒頭から、「米軍が今春にも成田空港の現地調査を要求」との報道が現地を揺るがしました（写真＝1月４日付朝日新聞、１月５日付読売新聞）。それによれば２００６年12月４日、日米審議官級防衛会議が開かれ、２００２年に合意していた北朝鮮への日米共同作戦である「概念計画５０５５」の改訂作業が本格的に始まったというものでした。その趣旨は、「概念計画」という総論を、実戦可能な日米共同作戦計画にまで高める作業だ、ということです。　 　そのための空港・港湾の現地調査が、なんと２００７年春から始めるという内容でした。

■そして、各空港・港湾設備の実地調査がすみ、０７年秋に「概念計画５０５５」の改訂作業が終わると、今度は必要な設備増強工事が始まる、という指摘もありました。
　この点から言えば、果たして成田空港をめぐる０７年春の現地調査が行われたのかどうなのか、報道管制のため明らかではありませんが、その後の動きから考えて、終了していると考えるのが自然でしょう。
■つまり、１１月２９日の習志野駐屯地へのPAC３ミサイル配備であり、千葉県で行われた戦争動員訓練（国民保護共同訓練）に、成田市消防本部が参加していた事実です。
■２００７年は、成田空港の軍事基地化攻撃をめぐっても大きなエスカレートが行われた年でした。自衛隊が制服を着て公然と成田から離発着する攻撃もくり返されました。２００８年はさらに、成田空港の軍事基地化、軍事使用攻撃が激しさを増します。千葉県で行われた戦争動員訓練が、米軍の戦略拠点となる成田空港をめぐって行われるかもしれない、という指摘もあります。
■２００８年は反戦の砦・三里塚がますます力を発揮すべき年となります。

※今年の団結旗開きは1月７日でした。その日に、韓国民主労総のハイテクコリアRCD支会から檄布が届いたことを忘れることができません。旗開きの演壇前に大きく掲げられました。写真を再び載せます。写真の文句は「帝国主義の戦争から民衆を守る三里塚は勝利する」というものです。彼女らは、解雇撤回の裁判闘争を闘いぬき、９月１２日、「解雇者5人全員を復職させ、解雇期間中の賃金相当額を支払え」との判決を高等裁判所で勝ち取りました。

※下の写真は、同RCDコリア支会のキム・ヘジンさん（右）とチョン・ウンジュさんです。


日時: 2007年12月21日 23:48 |

　　

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