●3・8集会へのアピール


3・8国際婦人デ−行動(於:コア・いけぶくろ)
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3・8国際婦人デー行動(3月9日)での宮本麻子さんの発言を紹介します。


3・8集会へのアピール           宮本麻子

 皆さん、こんにちは。
 三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子です。
 三里塚は、42年間、軍事空港絶対反対、話し合い拒否、実力闘争で闘いぬいてきました。強制的に土地をとりあげようという収用法を粉砕して15年。土地を取り上げる法律がないものだから、空港会社はなんと、農地法をつかって、市東孝雄さんの耕作地を取り上げるという攻撃に出てきました。市東さんが祖父の代から90年、精魂こめてつくった農地を明け渡せというのです。市東さんは「農民だけの問題ではない。働く人々すべての問題だ。格差や福祉切り捨てなども根っこは同じだと思う。最後までみんなと一緒に闘う」と語っています。萩原さんが市東さんと同じ気持ちで闘いえているかとご自分を問いました。わたしも自分自身をたえず問いながら、ともに闘っていきたいと考えています。
 萩原さんたちの住む東峰部落では切らないと3度も約束した、部落の営農、生活の一部である東峰の森の伐採を強行しました。そして部落を分断する北延伸のための誘導路の工事を進めています。頭上40メートルに飛行機を飛ばし、さらに飛行機の飛ばない夜間に、こうこうとした明かりをつけて深夜に、工事の騒音をまきちらしています。空港建設のためなら何でもやっていいという、とんでもない人権侵害です。敷地内の農民は夜ゆっくり休むという当たり前のことさえ妨害されています。何のためか。戦争で使える軍事空港をつくるためであり、農地法のねじまげは、憲法改悪の先取りです。
 日本は世界は、今、一部の富めるものと、働いても自活が困難な、結婚できず子どもも生めない、低賃金の労働者に二分されています。資本家は、労働者から搾り取るだけ搾り取り、儲けをむさぼっています。労働者の命や生活など、どうなってもいいと考えています。こんな世の中は変革していかなければなりません。わたしたち女性こそ、その先頭にたちましょう。
 19日には千葉の漁民親子が海上自衛隊のイージス艦「あたご」という軍艦によって衝突・虐殺されました。「国民の命を守る」などというが大嘘だということだと思います。これが日本の軍隊です。今、日本は戦時の社会になっているということではないでしょうか。
 沖縄の米兵による女子中学生暴行は本当に許せません。少女の恐怖はいかばかりだったでしょう。何度もくりかえされるすべての元凶は戦争のための基地があるからです。
 三里塚は、全国の労働者と連帯し、軍事空港を許さず闘います。反対同盟は「空港絶対反対」の原則を貫き、動労千葉とともに作り上げた「労農連帯」の力で必ずや勝利します。春闘をストライキで闘う動労千葉、日の丸・君が代を拒否し、不起立をつらぬく根津さん、河原井さん、「40秒のストライキ」に決起する教育労働者とともに闘います。
 昨秋、韓国の民主労総の労働者が現地を訪れ交流をもちました。国際的連帯を肌で実感し、感動しました。韓国でも、アメリカでも、世界で労働者、農民、人民の闘いが起こっています。ブッシュや福田に私たちの怒りをたたきつけましょう。3・16の全世界一斉デモに結集します。
三里塚も重要な局面を迎え、反対同盟は新たな闘い挑む決意です。戦争への道を許さないため、市東さんの土地を守り抜くため大勢の人の力が必要です。来る3月30日の現地集会には是非とも結集くださいますよう、訴えて、私からのアピールとします。


発言する宮本麻子さん

  

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