――３・３０全国集会に結集しよう��
――昨年１０・７全国集会での動労千葉・田中委員長の発言から
■今私は、様々な情勢、我々を取り巻く状況、労働者が置かれた現実、農民が置かれた現実を見ていると、本当に心の底から思うのは、闘う労働組合が時代の最前線に登場しなければいけない、そういう時がいよいよやってきたんだということです。このことを肝に銘じなければいけない。つまりこの腐りきった時代を変革し動かすのは、労働者とそして農民が固く手を握り団結したこの力以外にないではないですか。これが時代の最前線に登場しなければ、時代は戦争に向かって突き進んで行く。こういうところに僕らは立っているということを、真正面から見据えなければいけないと感じます。
■私たちはそのときに、労働組合が、労働者が団結を開始するという時に、自らの闘いの原点や原則を本当に守り切ることがいかに大事なのかということをつくづく感じています。
■動労千葉には、たとえば反合理化運転保安闘争という動労千葉の原点があります。これは国鉄労働者にとってなによりも切実な問題だった安全や事故という問題を、資本と非和解的に闘う闘いとして、路線として確立したということです。
■もう一つ動労千葉の原点になったことは、振り返って見れば、やはり三里塚反対同盟との労農連帯の闘いでした。今年２００７年は三里塚空港へのジェット燃料の貨車輸送を阻止する闘いに立ち上がった闘いの３０周年にあたります。この闘いを開始して、私たちがなによりもつき当って闘わなければいけなかったのはなにかというと、かつて私たちが所属していた動労本部との闘いでした。つまり腐った労働組合の幹部たちとの闘いでした。彼らは僕らがこの闘争を開始すると、「三里塚反対同盟と絶縁しろ」、こういうことを大会決定し、動労千葉を除名処分にかけました。それが１９７９年です。これと断固として闘って、僕らは動労大改革を掲げて対決しぬきました。これ抜きにはこの闘争を貫くことはできなかったからです。
■だから動労千葉が分離独立を果たして一番初めの闘いも、それから半年後、三里塚空港へのジェット燃料貨車輸送を阻止する、パイプライン建設を阻止する、半日間のストライキでした。動労千葉が分離独立して、初めて組織をあげて闘いを展開したのも、１９８１年の三里塚空港へのジェット燃料貨車輸送阻止の闘いでした。ここで４名の仲間が解雇を受けました。だけど実はこの年、１９８１年に第２次臨時行政調査会が発足して、国鉄分割民営化が始まったわけです。だから、この原点がなければ、動労千葉は国鉄分割民営化反対闘争を闘えなかった。そして今の動労千葉はなかったわけです。こういう原点を守りぬくということの大事さを、私たちは三里塚との労農連帯の闘いの中から教えられた気がしています。
■世の中では、たとえば社会保障制度の切り捨てとか、雇用の切り捨てとか流動化とか、農業の切り捨てとか、こういうふうに言います。だけど冗談じゃない。やられていることは切り捨てなんてもんじゃないと考えています。労働者が団結を破壊され、雇用を破壊され、賃金を破壊され、年金を破壊され、福祉を破壊され、医療を破壊され、教育を破壊され、全部が破壊され尽くしている。農業が破壊され、農民が破壊されている。労働者や農民は、この間の小泉や安倍や奥田や御手洗や、こういう連中の手によって、独占資本や独占企業や国家というものが生き残るために、破壊され尽くされてこに存在しています。
■だけどそこには労働者の魂や農民の魂がある。労働者が労働者として、自分たちこそが社会を動かしている主人公なんだと。農民が農業をやんなかったらみんな食っていけるのかと。こういう思いが団結をして立ち上がって闘おうとしている。労働者と農民が、もう１回自らが社会の主人公として、その自覚と決意と誇りを取り戻し、資本や国家とどちらが情勢の主導権を握るのか激しく衝突している、こういうことが今の情勢の特徴ではないかと思っています。こんな腐りきった社会があるのかということです。
■福田になりました。福田は三里塚闘争の仇敵ですよ。開港を宣言したのは福田総理の時でした。そのときに一緒に国鉄分割民営化を宣言したわけです。こんな奴がなったってね、世の中は絶対に変わらない。民主党がなったって絶対変わらないということが、誰もが一人残らずわかっている。その時に私たちがどう登場するかです。
■だけどまだ多くの労働者は、胸の中に本当に渦巻く怒りがありながら、団結して闘ったら生きていけるんだということが見えていない。僕らはそのバラバラに存在している怒りを、本当にひとつにつながらなければならない。こういう大きな事業が僕らの肩に乗っているというふうに私は考えます。社会を動かしているのは労働者です。食べ物を作っているのは農民です。それを搾取しているのが独占資本じゃないですか。農業の全面的な切り捨てということを、御手洗は御手洗ビジョンの中で語っています。何のためなんですか。Canonだとかトヨタだとか、こういう独占資本が生き残るために、農業を全面自由化といって破壊しようとしている。だけどこいつらは自分の職場の中で何をやっているのか。偽装請負だなんだかんだといって、労働者を本当に明日も未来もないようなところに突き落としているじゃないですか。労働者と農民の敵だっていうこと。こいつらは、そうやって独占資本だけが生き残れはいい、国家が生き残ればいいと。だけどこんなものは、もうすでに支配の崩壊です。
■時代を動かしましょう。動かすためには、あの沖縄の怒り、あるいは、日の丸・君が代で解雇されようとしている日教組の労働者たちの怒り、もう未来と希望を奪われている青年労働者の怒り、自治労や全逓や民間さまざまな労働者の怒り、まだこれは残念ながらバラバラに存在しています。だけど燃えあがっています。反撃の火の手があらゆるところからあがっている。これをひとつにつながらなければならない。
■農民の怒りと労働者の怒り、これを本当にひとつにつながらなければならない。私は先ほどの萩原さんの基調提起を聞いて、熱い労農同盟の訴えを聞いて、本当に今こそ本気になって、もう全国の至る所、どのような地方からも、どのような街からも、どの職場からも、あらゆるところからもう大反乱を起こす条件はできているし、それを我々の力で作らなければいけないと思っています。
■ぜひ今日ここに結集した仲間たちが、今日帰ったら、三里塚のこと、そして労働者が団結するということ。社会の主人公は、労働者だということ。今こそ団結しようということ。このことを一人一人職場の地域の労働者や農民たちに訴えてほしいと思います。
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