●戦争に抗してサミット粉砕へ

――サミット粉砕全国労働者総決起集会で北原事務局長が発言

 動労千葉が呼びかけた「サミット粉砕!6・29全国労働者総決起集会」が全国から2150名の結集を得て開かれました。集会後、サミット厳戒体制を打ち破り、8名の逮捕者をものともせず、戦闘的なデモが打ち抜かれました。  集会の冒頭あいさつに立った北原事務局長の発言を紹介します。

------------------------------------- 
 会場に集まられた全国の労働者の皆さん。
 サミットの会議が、やがて洞爺湖でおこなわれようとしています。この会議は、戦争への道の流れとして行なわれるのです。
 1966年6月22日に、政府の暴政によって成田空港が建設されることが内定しました。それから2週間もかからないうちに閣議決定という暴挙に出てきたわけです。
 当然のことながら、われわれは絶対反対の旗を掲げ、立ち上がりました。以来43年間にわたる政府の暴政との闘いに立ち上がり、多くの犠牲も出しました。今日集まられた皆さんが、この三里塚闘争の経緯をふまえ、今まさに日本の将来は一体どこへ行ってしまうのか、ということを考えていただきたい。
 労働者が食えなくなる時代がきました。農民が農地を取り上げられ、戦争への基地に変わろうとしている状況の中で、再び三里塚は流血の惨事を恐れることなく、闘う以外に自分たちの未来はないんだということです。
 今日集まった労働者の皆さん、大衆の皆さんが、共に生きていこうと決起しない限り日本の将来はないという時代に入りました。
 北海道の洞爺湖にてサミット会議が開かれようとしていますが、今日のサミット粉砕集会は戦争に抗して立ち上がるというです。サミットは何としても粉砕しない限り、皆さんの将来はない。
 とりわけ、若い労働者、学生の未来のために、今の日本を根本から変えなかったらどうなるのか。そういう思いを胸に、三里塚は足掛け43年にわたり、闘い続けてまいりました。この闘いには、多くの心ある人々が、三里塚へ行ってみよう、三里塚の闘いを見てみようと結集しています。
 自分が動かなかったら、何にも世の中変わりやしない。そのために今日の集会があると思います。
 私たちはこれからの時代を引き継ぐ若い労働者、学生、そして幼い子の未来を考えて闘いぬかなければならない。今の政治を見て御覧なさい。どこに真実があるのだろうか、何もありません。いざというときに、自衛隊が派兵される、あの60年前の第2次大戦を見てもわかるように、いざとなったら人間の命はゴミのように捨てられる、そういう道に今入ったのです。
 したがって未来のために私たちは何ができるか、これをしっかりつかんで三里塚は全国の住民闘争の先頭に立って、皆さんと共に闘ってまいりたいと思います。
 今日は発言させていただいたことに、心から感謝申し上げて反対同盟のからのあいさつに変えさせていただきたいと思います。

  

カテゴリーにもどる