●成田からのスーダンPKO派兵許すな

■福田首相は6月30日、国連の潘基文(パン・キムン)事務総長と会談し、スーダンで展開している国連PKO部隊に自衛官を派遣する方針を伝えました。自衛隊のPKO活動をアジアから中東ゴラン高原にまで拡大し、アフリカのスーダンにまで派遣しようというのです。侵略政策の重大なエスカレーションです。アフリカまで自衛官を輸送するのは民間航空であり、出発は成田空港となることが明白です。

■スーダンPKOをめぐっては、戦闘がたえません。7月8には、停戦監視中の国連・アフリカ連合(AU)合同平和維持活動(PKO)部隊(UNAMID)が襲撃され、7人が死亡しました。まさに戦場に自衛隊を送ろうという計画です。そして、自衛隊の犠牲者を出させて、反撃の自由、武器携行の自由、そして海外派兵の自由〜改憲への流れをつくることすら狙っています。
■なぜ「スーダン」か。資源・食料の争奪戦が激しくなる中で、アフリカ西海岸は石油の宝庫なのです。ここでの利権争いに日本がかみ込もうというのがスーダンPKOのもう1つの目的です。サミットでは「アフリカ開発」の名で、この利権争いが露骨に行なわれました。
■今、宇宙基本法や防衛省「改革」案などで軍事大国化の動きが急激になっています。宇宙基本法とは、従来宇宙空間を軍事的目的に使用しない、としてきた方針を180度変更し、軍事衛星の保有など、宇宙軍拡に道を開く違憲法です。これが、6月21日に成立しました。防衛省「改革」案とは、今まで、制服組は課長以上には昇進できなかったものを部長にまで昇進できるようにし、文民統制を空洞化させようという攻撃です。
■このような軍事大国化〜改憲の動きを許してはなりません。成田空港の軍事基地化の攻撃もこの一環です。成田をスーダンPKO派兵の基地にしてはなりません。

  

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