●作られた需要による空港拡大策は許されない

――内外で進行する航空便の激減


6月29日付 日本経済新聞
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■石油の高騰で航空燃料が急騰しているため、アメリカと日本の航空会社が大幅な減便を行なうことが6月29日、報道されました。アメリカでは燃料費がこの1年で1・5倍にもはね上がり、大手6社が軒並み「合理化」に走っています。

■6社全体で、国内線を中心に1割もの減便を決定。労働者に対しても1万人以上の解雇・人員削減を強行しようとしています。航空業界は大不況に陥っているのです。
■日本でも7月5日、日本航空と全日空が同じく燃料高騰で採算性の低い地方便から削減することを発表しました。現在の燃料費が変わらなければ、国内線から国際線へと減便が拡大することは必至です。
■9・11事件やSARS(急性呼吸器症候群)などで、航空需要が急減したのはついこの間の話です。航空便や航空需要はきわめて変わりやすいものであり、右肩上がりで拡大していくものではありません。
■にもかかわらず、国土交通省や成田空港会社は、航空需要の急拡大を前提とした成田空港の拡張を強引に推し進めています。これらは「作られた需要」と呼ぶべきものであり、空港拡張のための口実です。
■このようなデマ宣伝を許さず、暫定滑走路の北延伸、南伸による3500メートル化、年間飛行回数の30万回化(1・5倍化)、24時間運用などの攻撃を打ち砕いていきましょう。7・27現地闘争への結集をお願いします。

  

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