● “空港と住民は共存できない”

――7・13関西新空港反対闘争、195名の結集で成功

■7月13日、大阪・泉佐野市の末広公園で関西新空港反対全国集会(反対同盟協賛)が行われ、反対同盟から伊藤信晴さんが参加して発言しました。真夏の太陽が照りつけ暑い中、地元泉州住民、大阪湾岸住民を先頭に195人が参加しました。

■集会は、安藤眞一淡路町反対同盟事務局長の司会で始まりました。主催者あいさつに立った山本善偉東灘区住民の会代表は、「連絡橋を国有化するのは軍事空港のため。三里塚とともに東西軍事空港反対で闘おう」と発言しました。
■三里塚から伊藤信晴さんが連帯のあいさつを行い、「三里塚闘争が一番大変だった83年3・8分裂の時、反対同盟は動労千葉との信頼関係に支えられた。脱落派の激しい攻撃にも、びくともしなかった。大阪でも府労連の決起が始まっている。労働者と固い結合を果たしたとき、泉州でも三里塚でも必ず勝利できる」と訴えました。
■全国被爆者青年同盟のあいさつの後、国賀祥司泉州住民の会事務局長(泉佐野市議)が基調報告を行いました。国賀さんは最初に、破綻している関空情勢に触れ、「燃料高騰を理由に日航と全日空が減便、廃止を発表した。これで欧米路線はなくなる。新自由主義がつくりだした破綻だ。そして軍事空港化だ」「連絡橋の国有化で、府に1400億円も負担させ、泉佐野市民に8億円も負担させる。関空労働者に首切り、賃下げ攻撃がかけられる」「地元の住民はますます関空の犠牲にされる。連絡橋の国有化で8億円の税金が入ってこなくなるので、市は『通行税』を言い出した。市立病院が破綻し、市民の命が犠牲にされている。関空と住民、労働者は非和解だ。関空を粉砕するまで闘おう」と訴え、参加者の大きな拍手を受けました。
■各団体の決意表明では泉州住民の会、東灘区住民の会、関西労組交流センター、関西合同労組泉州支部、部落解放同盟全国連、婦人民主クラブ全国協議会、全学連と続きました。
■最後に、永井満淡路町反対同盟代表(関実代表)がまとめを行いました。「今こそ団結して闘わなければならない。40年間、立場の違いをのりこえ、力を合わせて闘ってきた。関空の軍事使用にあらゆる方向から反対していこう。三里塚は必ず勝てる。三里塚のように闘おう」と訴えました。
■デモは、宣伝カーを先頭にシュプレヒコールを上げながら行進しました。参加者は、「破綻した関空を粉砕するまで闘うぞ」とスローガンを繰り返しました。
■成田空港も関西新空港も、日本の空港政策の行き詰まりの中で、破綻的な危機に陥っています。特に関空は、航空燃料の高騰の中で、日本航空、全日空の減便が相次ぎ、経営危機に拍車がかかっています。その結果、軍事空港としての姿がますます浮き彫りになってきています。成田−関空を労農学市民の力で廃港に追い込もう。

  

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