「市東さんの会」のイベント、大成功

■「市東さんの農地取り上げに反対する会」(略称「市東さんの会」)による「食と農業・農地問題を考える講演&パネルディスカッション」が、11月16日、150人の参加で大成功を収めました。反対同盟も北原鉱治事務局長をはじめ、多数が参加しました。

■司会は、同会の事務局の足立満智子成田市議。イベントのメイン企画は、科学ジャーナリストの天笠啓祐さんによる「穀物価格高騰と農業危機――食料危機と脅かされる食の安全」」という講演。30分では足らない盛りだくさんの内容で、特に、農業危機と食糧不安の問題を、現在の金融危機、資本主義の自壊状況との関係から説き起こし、漁業を含めた1次産業の現場での切り捨て実態にまで踏み込んだ話は、聴衆をひきつけました。

■パネルディスカッションでは、天笠さん、林伸子さん(全日農アルバイト)、坂本進一郎さん(秋田大潟村農民・「市東さんの会」共同代表)とともに、反対同盟から萩原進事務局次長が、パネリストとして参加。「農民である自分たち自身が、市東孝雄さんの農地取り上げ攻撃を契機に現状を勉強するまで、農業切り捨ての深刻さに無自覚でした。現状を知って驚きショックを受けたというのが現実です」「食べ物は商品ではない、というのが私の持論です。農作物を食べるというのは大地を食べているということです。その大地をつぶして空港を造ることの理不尽さを訴えたい」「空港は公共性がある、という言い方をされますが、それ以上に、大地に根を張り作物をつくり続けることのほ方が公共性がある、と強調したい」「市東さんの農地を守ることが本当に大切だと強く感じています」と提起しました。
■イベントも佳境に入り、あいさつに立った市東さんは「空港会社は、私の畑があるために誘導路が『へ』の字に曲がっている、と私を非難しますが、本末転倒です。私の畑があるところに無理矢理誘導路を造ったのが空港会社なのです」「畑が私の闘争現場です。一歩も引きません」と明解な決意を語りました。顧問弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士から、3つの市東裁判の解説がありました。
■この他、残土・産廃ネットワーク・ちば代表の藤原寿和さんによる特別報告がなされ、9月に新たに立ち上げられた「群馬・市東さんの農地を守る会」の共同呼びかけ人・高階(たかはし)ミチさんの発言がありました。
■最後に、「市東さんの会」の事務局員がずらりと並び、活動報告がなされました。財政面を含め、市東さんの農地裁判を支えるために、さらなる会員拡大が訴えられました。
■このイベントの成功を受け、直近ではまず12月8日の市東耕作権裁判闘争に全力で駆けつけましょう。

  

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