●仲戸川裁判長の暴挙に怒りの決起を

■3月12日の天神峰現闘本部裁判で行われた仲戸川隆人裁判長の前代未聞の暴挙に対して、反対同盟はただちに弾劾声明を発しました。以下掲載します。
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         弾劾声明

                       三里塚芝山連合空港反対同盟

 3月12日、千葉地裁民事第5部・仲戸川隆人裁判長は、反対同盟不在の欠席裁判を強行し、突如、証人調べを打ち切って事実上の結審を宣言した。
 わが三里塚芝山連合空港反対同盟は、仲戸川裁判長による前代未聞の暴挙を満身の怒りを込めて弾劾する。

 裁判官忌避の即時抗告が出された以上、裁判手続きは即刻停止されなければならない。仲戸川裁判長は、忌避申立に対する配点原則を破って自ら却下し、これに対する即時抗告を受理していながら法を破って開廷を強行した。
 そして被告・反対同盟不在の法廷で、その必要性を認めて決定したはずの被告側3人の証人調べを理由無く取り消し、次回を最終弁論とすると一方的に指定して、弁論がなければ結審だと宣告した。
憲法と民事訴訟法破壊の欠席裁判におけるこの所行は、反対同盟の立証活動を剥奪する暴挙であり、偏った審理の暴走であって断じて認めることができない。

 仲戸川裁判長の訴訟指揮は、始めから原告・空港会社に与する不当なものである。最大争点である地上権の成否について、これを証明する登記物権(木造建物)の検証をかたくなに拒否し、決定的な立証活動を闇に封じた。
 不当かつ強権的な指揮を乱発し、過剰警備による不当逮捕を引き起こした。
 「犯罪被害者保護」の要請から刑事裁判に導入された例外的な方式(ビデオリンク)を、建物撤去・土地明け渡しの本件に適用し、最重要証人の偽証を許す訴訟指揮に踏み切った。
これらに対する正当な権利行使に追いつめられ、なりふり構わず証人調べを打ち切り結審を宣言した。
 一人としてまともな証拠調べをせず、実地検証もしないで、どうして公正な判決が書けるのか。この裁判は暫定滑走路北延伸と市東さんの農地強奪のための収用攻撃であり、国策裁判である。裁判員制度に象徴される司法制度改悪と一体の攻撃であり、必ずうち破らなければならない。
反対同盟は決意も新たに不屈の実力闘争を宣言する。この裁判闘争を徹底的に闘いぬく。3・29全国集会に怒りの大結集を呼びかける。

 2009年3月13日

(事実経過)

1.3月11日、反対同盟は仲戸川裁判長以下地民5部の3名の裁判官に対する3度目の忌避を申し立てた。
忌避申立の理由は、不当かつ強権的な訴訟指揮による期日指定と、最重要証人を別室に隔離し「尋問」するビデオリンク方式の採用。偽証を許す不当な訴訟指揮。
2.この申し立てを事件配点の原則(他の部が審理すること)を破って当該の地民5部が引き取り、仲戸川裁判長自ら即日却下した。
3.翌12日(公判指定日)午前10時10分、反対同盟は不当却下に対して即時抗告を申し立てた。この時点で、訴訟手続きは民訴法334条に基づき執行を停止しなければならない。
4.執行停止を確認すべく、反対同盟と弁護団は5部書記官室に赴いたが、仲戸川裁判長は別室からかたくなに執行の停止を拒否し、法的根拠を明らかにすることも拒否して、被告・反対同盟・弁護団不在のままついに開廷を強行した。
5.被告・弁護団不在の法廷で、仲戸川裁判長は、ビデオリンク方式による「証人調べ」を強行(かたちばかり2〜3分で終了)し、すでに決定していた被告側証人3名を取り消した。次回4月23日を口頭弁論期日として指定し、最終弁論が無ければ結審とするとした。

  

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